スーパー戦隊シリーズ

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パワーレンジャーから転送)

概要[編集]

スーパー戦隊シリーズとは、東映が製作する、色分けされた衣装の複数のヒーローが巨大ロボットを操って戦う特撮テレビドラマの総称である。1975年放送開始の『秘密戦隊ゴレンジャー』を第1作とし、毎年主人公も設定も入れ替えながら半世紀にわたって新作が作られてきた。

詳細[編集]

第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』は1975年4月5日から1977年3月26日まで、石ノ森章太郎原作で全84話が放送された。以後、1シリーズを原則1年で完結させ、翌年には別の戦隊が始まるという形式が定着する。仮面ライダーと並ぶ東映のヒーロー番組の柱であり、日曜朝の時間帯で連続して放送される編成が長く続いた。

2026年には、変身するヒーローの登場数に関する日本記録として認定されたと報じられている。一方で2025年11月には、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の後を受ける新しい特撮ヒーロー枠の始動が発表され、毎年新作の戦隊が作られる形はここで一区切りとなることが伝えられた。

毎年入れ替わる形式の構造[編集]

このシリーズの特徴は、続編を作らないことにある。前年の戦隊と今年の戦隊に物語上のつながりは基本的になく、世界観も別に組み直される。長期シリーズでありながら、作品の内容は毎年ゼロから始まる。

この設計が成立するのは、主な視聴者が幼児から小学校低学年で、数年で入れ替わるからである。同じ客に長く売り続ける前提なら物語を積み上げる必要があるが、客のほうが入れ替わるなら、積み上げるべきは物語ではなく形式になる。色分け、名乗り、巨大ロボットへの合体といった手順が毎年繰り返されるのは、新しく入ってきた視聴者が最初の数話で構造を理解できるようにするためでもある。

同時に、毎年設定を入れ替えることは商品側の要請とも噛み合っている。玩具は年ごとに新規設計され、前年の在庫と競合しない。番組が続いていることと商品が売れ続けることが、内容の連続性を経由せずに直接つながる形になっている。

色と人数[編集]

赤がリーダー格という配置は第1作から続く。色はそのまま役割の表示であり、名前や経歴を追わなくても、画面を一目見れば誰が中心で何人いるのかが分かる。台詞に頼らずに関係図を提示できるという点で、文字を読まない年齢層に向いた設計になっている。

年の途中で追加の戦士が登場するのも定番である。物語上は戦力の増強だが、商品としては年度後半に新規の玩具を投入する枠にあたる。番組の展開と発売計画が同じ線の上に乗っている例として分かりやすい。

巨大ロボット[編集]

複数の機体が合体して一体の巨大ロボットになるという形式は、シリーズの中心的な見せ場であると同時に、商品構成そのものである。個別の機体がそれぞれ商品として成立し、全部そろえると別の商品になる。買い足していく行為が作中の展開と対応する構造で、玩具と物語の結びつきがここまで明示的なジャンルは多くない。

巨大ロボットの戦闘場面は、特撮の技法がそのまま残っている領域でもある。人が入った造形物とミニチュアの街という組み合わせは、CG以降も完全には置き換えられていない。

海外での展開[編集]

1993年からアメリカ合衆国で放送された『パワーレンジャー』は、日本の戦隊シリーズの戦闘場面の映像を流用し、日常場面の俳優を現地で撮り直して構成したものである。日本の作品がそのまま輸出されたのではなく、素材として使われたという点で珍しい形の輸出だった。

この方式については、日本の映像が世界に届く経路を作ったという見方と、作品としての一体性が失われたという見方が並んでいる。現地で育った視聴者にとっては『パワーレンジャー』が原典であり、後から日本の原作にあたる作品を知るという順序も珍しくない。

余談[編集]

  • 第1作の企画段階では、5人組という人数は必ずしも自明ではなかったとされる。以後のシリーズでも3人や6人の編成が存在し、5人が固定というわけではない。
  • 名乗りの場面で背後に爆発が起きる演出は、シリーズを象徴する画として繰り返し引用される。爆発は火薬による実際の効果で撮られてきた。
  • スーツアクターは長くクレジット上の扱いが小さかったが、近年は取材やイベントで前に出る機会が増えている。

外部リンク[編集]

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