ドリームチケット
DREAM TICKET
国家 日本
種類 AVメーカー
業種 アダルトビデオ
設立日 2001年
関係する人物 G-REMIX、喜多郎


概要[編集]

ドリームチケット(DREAM TICKET)とは、東京都を拠点とする日本のAVメーカーである。2001年に設立され、2002年から作品の発売を開始した。現在はワープエンタテインメントと同じ「WAAP GROUP」に属するグループ企業として知られる。

詳細[編集]

設立と初期の路線[編集]

ドリームチケットは2001年に法人として設立され、2002年からアダルトビデオの企画・製作・販売を本格的に始めた。設立月は資料によって9月と12月の記載があり、一定していない。略称は「ドリチケ」または「DT」。初期は『THE巨乳』『RQueen』といったシリーズが人気を集め、体型や身長などのスタイルを前面に出した女優起用で存在感を示した。単体女優作品と、特定のテーマに絞ったフェチ系作品の両方を手がける総合型のメーカーとして出発し、DVDの普及期に作品数を伸ばしていった。

路線の拡大[編集]

2006年からはドラマ形式のハード路線である『脅迫スイートルーム』シリーズを開始し、いわゆる凌辱系ジャンルにも本格的に参入した。その後も演出色の強い作品群を展開する一方、巨乳路線とは対極にある「微乳」をテーマにした作品を発売し、このジャンル名が他メーカーにも広がるきっかけを作ったとされる。2007年にはプロデューサー兼監督の喜多郎による、制服や白衣といった衣装・職業設定を題材にしたシリーズが始まった。定番のシチュエーションを繰り返し突き詰める作風で、シリーズ作品として長く継続し、固定ファンを獲得した。

制作方針[編集]

プロデューサーのG-REMIXは、ドリームチケットを「マーケティングリサーチよりも、監督がエロいと思うものを撮ってほしいメーカー」と表現している。市場調査の数字よりも現場の監督の感覚を優先する姿勢で、監督が自らカメラを持つ主観撮影(POV)や、ドキュメンタリー風の撮影手法を多用してきた。この「監督主導」の考え方は、社員監督に企画の権限を強く持たせることで知られるグループ企業のワープエンタテインメントとも共通しており、グループ全体の制作文化として位置づけられる。

単体作品と企画作品[編集]

日本のAV業界では、1人の女優を主役に据えて女優名で売る「単体作品」と、テーマや設定を主役にして複数の出演者を起用する「企画作品」に大別される。単体作品は専属契約を結んだ女優を中心に制作され、大手メーカーほど専属女優の比率が高い傾向にある。ドリームチケットは設立当初から両方を並行して手がけ、単体作品ではスタイルを重視した女優起用、企画作品では衣装設定やフェチ要素を軸にしたシリーズ化を進めた。特定の切り口をシリーズとして長期間継続し、品番を積み重ねてファンを固定する手法は、中堅メーカーが大手と差別化する際の典型的な戦略でもある。

WAAP GROUPとの関係[編集]

ドリームチケットは、ハリウッド映画出身のスタッフが2002年に設立したワープエンタテインメントと同じ「WAAP GROUP」のグループ企業である。ただし両社の資本・人的関係は長らく公表されておらず、グループ企業であることが明らかにされたのは2010年代後半になってからであった。それまでは別個の独立メーカーとして認識されることが多く、レーベル構成や作風も別々に運営されてきた。現在はFANZAなどの配信サイト上で、WAAP GROUPの作品として同じ流通網に並んでいる。

流通と発売形態[編集]

作品はDVDを中心に発売され、のちに動画配信へと媒体を広げた。2012年3月時点では、毎月第1・第3金曜日、または第2・第4金曜日の月2回というペースでDVDの新作を発売していた。2010年代以降はDMMの成人向け部門であるFANZAでの動画配信・DVD通販が主要な販路となり、Amazonなどの一般通販サイトでもパッケージ版が流通している。近年はVR作品にも参入しており、通常作品とは別の品番体系でVR作品を発売している。

審査と業界の仕組み[編集]

日本のAVメーカーは、作品を発売する前に業界の自主審査団体による審査を受け、性器部分にモザイク処理を施すことで刑法175条(わいせつ物頒布等罪)に抵触しないよう運用している。審査団体はかつて日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)をはじめ複数が並立していたが、2000年代後半以降に再編が進み、現在は日本映像ソフト制作・販売倫理機構(映像倫)などが審査を担っている。また2022年施行のAV出演被害防止・救済法により、出演契約から公表までの期間や契約書面の交付などが法律で定められ、ドリームチケットを含む各メーカーはこの枠組みの中で制作を行っている。

現状[編集]

2025年時点でも、ドリームチケットはDVD・配信の両形態で新作の発売を継続している。公式Xアカウント(@_DREAMTICKET)を通じて新作情報を発信しており、レーベルの統廃合を経ながらもメーカーとして活動中である。大手グループであるCAグループやソフト・オン・デマンド(SODグループ)、エスワン ナンバーワンスタイルやMOODYZを擁するWILLグループと比べると中堅規模のメーカーにあたるが、20年以上継続している老舗の一つである。

レーベル・シリーズ[編集]

ドリームチケットは、コンセプトごとに細分化された多数のレーベルを擁してきた。日本のAV業界では、1社が複数のレーベルを持ち、ジャンルや女優のタイプ、価格帯ごとに作品を振り分けるのが一般的であり、ドリームチケットもこの形式をとっている。主なレーベル・シリーズは以下のとおり。

名称 種別 内容
Cappuccino レーベル 2012年時点で現行とされていた主力レーベル
脅迫スイートルーム シリーズ/レーベル 2006年開始のドラマ形式のハード路線。2012年時点の現行レーベル
THE巨乳 シリーズ 初期の看板シリーズ。スタイル重視路線の象徴
RQueen(R*Queen) シリーズ/レーベル 初期の人気シリーズ
ERO BODY レーベル 過去に運用されたレーベル
Gals Glamourous レーベル 過去に運用されたレーベル
制服カメラ レーベル 過去に運用されたレーベル
Hornet レーベル 過去に運用されたレーベル
Chocolate レーベル 過去に運用されたレーベル
Material レーベル 過去に運用されたレーベル
CUT レーベル 過去に運用されたレーベル
Relax レーベル 過去に運用されたレーベル
SWITCH レーベル 過去に運用されたレーベル
Gothic レーベル 過去に運用されたレーベル
PORNO レーベル 過去に運用されたレーベル
ex レーベル 過去に運用されたレーベル
STING レーベル 過去に運用されたレーベル
SPIRAL レーベル 過去に運用されたレーベル
Chick レーベル 過去に運用されたレーベル
GRIP レーベル 過去に運用されたレーベル

多くのレーベルは発売時期が限られており、作品数の推移や販売状況に応じて統合・休止されている。2012年時点の現行レーベルは『Cappuccino』と『脅迫スイートルーム』の2つとされていた。作品の品番はレーベルやシリーズごとに異なる英字の接頭辞で管理されており、VR作品にも専用の品番が割り当てられている。

受賞[編集]

ドリームチケットは、AVグランプリ2009の萌え作品部門で優勝賞を受賞している。

AVグランプリは、2000年代後半に開催されたAV業界の大型イベントである。各メーカーが自社作品をエントリーし、凌辱作品部門、女優作品部門、熟女作品部門、素人作品部門、バラエティー作品部門、フェチ作品部門、萌え作品部門といったジャンル別の部門ごとに、販売実績などをもとに賞が決定された。各部門には大手から中堅まで多くのメーカーがエントリーしており、ドリームチケットは大手グループに属さない中堅メーカーとして部門賞を獲得した。AVグランプリの終了後、2010年代後半からはDMMアダルトアワード(のちのFANZAアダルトアワード)が業界の大型アワードとして開催されている。

利用ガイド[編集]

ドリームチケットはどこの会社?[編集]

東京都を拠点とする日本のAVメーカーで、2001年に設立され、2002年から作品を発売している。ワープエンタテインメントと同じWAAP GROUPに属するグループ企業である。

ドリームチケットの作品はどこで買える?[編集]

主な販路はDMMの成人向け部門であるFANZAで、動画配信とDVD通販の両方に対応している。このほかAmazonなどの通販サイトや、成人向けDVDを扱う店舗でもパッケージ版が流通している。

ドリームチケットはどんなジャンルが多い?[編集]

初期はスタイル重視の単体女優作品で知られ、その後ドラマ形式のハード路線、フェチ系、衣装・職業設定を題材にしたシリーズなどへ幅を広げた。主観撮影(POV)を多用する点も特徴で、近年はVR作品も発売している。

ドリームチケットの代表的な監督・プロデューサーは?[編集]

プロデューサーのG-REMIXと、プロデューサー兼監督の喜多郎がよく知られている。喜多郎は2007年から、制服や白衣といった衣装設定をテーマにしたシリーズを手がけた。

ドリームチケットは今も活動している?[編集]

2025年時点でも新作の発売を続けており、公式Xアカウントで新作情報を発信している。レーベルの統廃合はあったが、メーカーとしての活動は継続している。

ドリームチケットはどんな賞を受賞している?[編集]

AVグランプリ2009の萌え作品部門で優勝賞を受賞している。

余談[編集]

  • 略称は「ドリチケ」「DT」で、ファンや販売店の間ではこの略称で呼ばれることが多い。
  • 美月優芽や稲垣莉生らが同社作品に出演している。
  • 巨乳路線で名を上げたメーカーが、正反対の「微乳」をジャンル名として広めるきっかけを作ったという、少し変わった経歴を持つ。
  • ワープエンタテインメントとのグループ関係は2010年代後半まで公表されておらず、それまで両社を無関係のメーカーと見ていたファンも多かった。
  • 「ドリームチケット」という名称の買取店や競走馬なども存在するため、検索の際には同名の別物と混同されやすい。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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