ジャルジャル
コンビ名 ジャルジャル
メンバー 後藤淳平
福徳秀介
結成 2003年
事務所 吉本興業
出身 大阪府ほか
ネタ コント・漫才(言葉遊び・リズムネタ)
受賞 キングオブコント2011 準優勝
活動 JARUJARU TOWER(YouTube)

概要[編集]

ジャルジャルは、後藤淳平福徳秀介からなる日本のお笑いコンビ。吉本興業所属。2003年に結成され、独特の言葉遊びとリズム、そして「変な人」を題材にした唯一無二のコントで知られる、お笑い界屈指の異才コンビである。

二人は関西大学第一高校のラグビー部で出会い、NSC大阪校25期を経てコンビを結成した。『キングオブコント2011』準優勝、『M-1グランプリ』決勝進出など賞レースでも実績を残しつつ、彼らの真骨頂はその圧倒的なネタ数と独創性にある。意味があるようでない言葉の応酬、独自の造語、奇妙なキャラクター——既存のお笑いの文法から外れたところで勝負する姿勢は、コアなファンから熱狂的に支持されている。YouTube「JARUJARU TOWER」での膨大なネタ投稿でも知られ、ネット時代のお笑いを象徴する存在だ。

メンバー[編集]

後藤淳平[編集]

1984年3月20日生まれ、大阪府の出身。ツッコミ的な役回りを担うことが多いが、ジャルジャルのネタでは「ボケ/ツッコミ」の境界が曖昧で、後藤自身も奇妙なキャラクターを演じることが多い。常識人的な視点からネタにツッコミを入れつつ、自らも崩れていく独特のバランス感覚が持ち味。冷静沈着に見えて、内側には相方と同じ「変なこと」への情熱を秘めている。

福徳秀介[編集]

1983年生まれ、後藤の高校時代からの相方。突拍子もないキャラクターを次々と生み出すボケの中心で、ジャルジャルの奇妙な世界観の源泉となっている。ネタ作りにも深く関わり、言葉のリズムや造語のセンスは群を抜く。小説の執筆も手がけるなど文才もあり、その独特の感性は芸風とも地続きになっている。飄々とした佇まいから繰り出される不条理が、観客を異世界へと引き込む。

結成と歩み[編集]

後藤と福徳は、関西大学第一高校のラグビー部で出会った。高校卒業後の2002年にNSC大阪校(25期)へ入学し、同期には銀シャリやスリムクラブらがいた。2003年に「ジャルジャル」としてコンビを結成。コンビ名は、響き重視で思いついた語感から名付けられたという、いかにも彼ららしい由来を持つ。

結成当初から既存の枠にとらわれないネタを追求し、賞レースでも独自路線で勝負した。『キングオブコント2011』で準優勝を果たし、『M-1グランプリ』でも決勝に進出。賞レースという「型」が重視される舞台でも、彼らは自分たちのスタイルを貫き、唯一無二の存在感を放ち続けた。

芸風[編集]

ジャルジャルのネタは、一言で説明するのが難しい。「意味があるようでない言葉の応酬」「謎のルールを持つゲーム」「変なクセを持つ人物」など、日常から少しズレた世界を緻密に作り込むのが特徴だ。観客は最初「何が起きているのか」と戸惑いながら、その奇妙なリズムにいつの間にか引き込まれ、気づけば笑っている。

彼らが生み出す造語や独自の言い回しは、もはや「ジャルジャル語」とでも呼ぶべき独自の言語体系を形成している。言葉そのものの面白さ、音の気持ちよさ、繰り返しが生むトランス感——理屈ではなく感覚に訴えかける笑いは、他の誰にも真似できない。万人受けを狙わず、「自分たちが面白いと思うもの」をひたすら追求する姿勢が、結果として唯一無二の個性を確立させた。

JARUJARU TOWER[編集]

ジャルジャルを語るうえで欠かせないのが、YouTubeチャンネル「JARUJARU TOWER」での膨大なネタ投稿である。彼らはテレビの尺やルールに縛られず、自分たちのペースで大量のオリジナルコントを世に送り出してきた。その本数は驚異的で、「ネタの量産」という点ではお笑い界でも群を抜く。

ネット上にネタを蓄積し続けるこのスタイルは、テレビ中心だったお笑いの常識を覆すものだった。いつでもどこでもジャルジャルのネタにアクセスできる環境は、コアなファンを着実に増やし、海外にもファンを広げる結果につながった。ネタ作りそのものを楽しみ、量と質を両立させる姿勢は、後進の芸人たちにも大きな影響を与えている。

人物・関係性[編集]

後藤と福徳は、高校時代からの長い付き合い。互いの「変なこと」への感性を共有し、誰よりも理解し合っている。二人の間にある独特の空気感が、あの不思議なネタの世界を成立させている。タイプの違いはありつつも、根っこの部分で同じ方向を向いているからこそ、ブレない作品を作り続けられるのだ。

ジャルジャルは千鳥 (お笑いコンビ)かまいたち (お笑いコンビ)ら関西の人気コンビとも近い世代にあたり、独自路線を貫く存在として一目置かれている。賞レースの王道とは少し違う場所で、唯一無二の輝きを放ち続けるコンビである。

唯一無二の言語感覚[編集]

ジャルジャルの最大の発明は、「言葉そのものを笑いの素材にした」ことだと言われる。多くのお笑いが「状況の面白さ」や「人物の面白さ」で笑わせるのに対し、ジャルジャルは音の響き、言い間違い、無意味な反復といった言語のレイヤーで勝負する。意味を剥ぎ取った言葉が、リズムと繰り返しによって妙な中毒性を帯びていく——この感覚は、彼らのネタを一度体験しないと理解しがたい独特のものだ。

この言語感覚は、後の世代のお笑いにも確実に影響を与えた。リズムネタや言葉遊びを軸にした若手芸人の多くが、ジャルジャルの開拓した地平の上で勝負している。理屈ではなく感覚に直接訴える笑いは、言語の壁すら越えやすく、海外のファンが彼らのネタを楽しめる理由にもなっている。

ネタの量産という哲学[編集]

ジャルジャルがすごいのは、その発想力を「継続的な量産」へと昇華させた点にある。一発の傑作ネタで満足するのではなく、毎日のようにネタを作り続け、ストックし、公開する。その姿勢はもはやアスリートの鍛錬にも似ている。膨大な試行錯誤の中からこそ、誰も思いつかなかった傑作が生まれる——彼らはそれを身をもって証明してきた。

「面白いことを考え続けること」自体を生き方にしているような二人。賞レースの結果や世間の評価に一喜一憂するのではなく、ひたすら自分たちの面白いを追い求める。その純粋さと執念こそが、ジャルジャルを唯一無二の存在たらしめている根本なのだろう。

炎上とバズ[編集]

  • 『M-1グランプリ』決勝での独創的なネタがたびたび話題を呼び、「ジャルジャルにしかできない」と称賛と驚きを集めた。
  • 「JARUJARU TOWER」の膨大なネタ動画がSNSで拡散され、海外のファンからも注目を集めるようになった。
  • 独自の造語やリズムネタが切り抜きでバズり、若い世代を中心に新たなファンを獲得した。
  • 賞レースの評価をめぐって「分かる人には刺さる」「玄人好み」と議論を呼ぶことも多く、その尖った作風が話題の的になる。

余談[編集]

  • 二人は高校のラグビー部出身で、ガタイの良さからは想像できない繊細な言葉遊びのネタとのギャップが面白い。
  • コンビ名「ジャルジャル」は意味を持たない語感先行のネーミングで、まさに彼らの芸風を象徴している。
  • 福徳は小説の執筆も手がけており、その文才は芸人としての言語センスと無縁ではないとされる。
  • ネタの本数が膨大すぎて、ファンの間では「全部見るのは至難の業」と言われるほど。
  • 独自の世界観ゆえに「好き嫌いが分かれる」が、ハマった人の熱量は他のコンビのファンを上回るとも言われる。
  • テレビとネットを早くから両立させた先駆者的存在で、令和のお笑いの潮流を先取りしていた。
  • 後藤と福徳はネタ合わせの段階から大笑いしていることも多く、その「作る楽しさ」がそのまま作品の熱量に表れている。
  • 結成から二十年以上が経つベテランながら、いまだに新しいネタの形を模索し続ける探究心は健在で、後輩芸人の憧れの的になっている。
  • テレビのレギュラーよりも自分たちのネタ作りを優先する独立独歩のスタンスが、かえって信頼と尊敬を集めている。
  • 独自路線ゆえに「通好み」と評されがちだが、その作風に憧れて芸人を志した若者も少なくないという。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 吉本興業 公式プロフィール
  • JARUJARU TOWER(YouTube)