| 九尾狐伝 구미호뎐 / Tale of the Nine Tailed | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー/アクション/ロマンス |
| 放送期間 | 2020年10月7日 - 2020年12月3日 |
| 放送時間 | 水曜・木曜 |
| 話数 | 全16話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | tvN |
| 制作 | |
| 演出 | カン・シニョ |
| 脚本 | ハン・ウリ |
| 出演者 | イ・ドンウク、チョ・ボア、キム・ボム |
| その他 | |
| 関連番組 | 九尾狐伝1938 |
概要[編集]
九尾狐伝(原題: 구미호뎐)とは、2020年10月7日から12月3日まで韓国のtvNで放送された全16話の韓国ドラマである。イ・ドンウク演じる九尾狐と、両親の失踪の真相を追うテレビ番組プロデューサーのチョ・ボアを軸にしたファンタジーアクションロマンス。
詳細[編集]
主人公イ・ヨンは、かつて山を治めていた九尾狐で、現在は都市に紛れて暮らしながら人間界に害をなす怪異を始末している。ナム・ジア(チョ・ボア)は9歳のときに狐峠で両親が行方不明になった経験を持ち、成人後は超常現象を扱うテレビ番組のプロデューサーとして働いている。花嫁が狐の毛を残して消えるという事件を取材する過程で、二人は再会する。
ヨンにとってジアは、死んだ恋人アウムと同じ顔をしている存在でもある。ここにヨンの異母弟イ・ラン(キム・ボム)が絡み、人間界と怪異の側の双方で話が進む。
説話を素材にすると説明の尺が要らない[編集]
九尾狐は韓国の説話に古くから登場する存在で、視聴者の側にすでに像がある。世界観を一から説明する必要がないということは、第1話で使える尺がそのぶん増えるということである。 オリジナルの超常設定を持つ作品は、まず「この世界では何が起きうるのか」を視聴者に渡さなければ物語が動き出さない。既知の存在を使えば、その工程を省いて最初から人物の関係に時間を割ける。
本作が前提を置き換えているのは一点だけで、従来の説話や映像化では女性として語られることが多かった九尾狐を、男性の主人公にした。設定そのものを作り替えるのではなく配役の側を入れ替えるという操作で、既知の素材から新規性を取り出している。
取材する職業を置くことの効果[編集]
ヒロインの職業が番組プロデューサーである点は、単なる設定以上の役割を負っている。怪異を扱う作品では、視聴者の疑問(なぜそんなことが起きるのか、証拠はあるのか)をどこで処理するかが課題になる。
本作はその疑問を口にする役を作中に置いている。取材する人物がいれば、説明のための会話が不自然にならない。 作り手が地の文で説明する代わりに、登場人物が仕事として質問するという形に変換されている。松原タニシの項で触れた「確認できないものを扱う活動」が、取材という形式を取ると成立しやすくなるのと同じ理屈である。
続編とシリーズ化[編集]
2023年にはイ・ドンウクが続投する『九尾狐伝1938』が放送された。前作の設定を引き継ぎつつ時代を1938年に移す構成で、世界観を共有したまま別の話を作る形になっている。
シリーズを続けるうえで扱いやすいのは、作品ごとに完結する形式を取りながら、共通の設定だけを残す作りである。前作を見ていなくても入れる一方で、見ていれば分かる要素も置ける。刑務所のルールブックに始まる「賢い生活」シリーズが世界観ではなく作り方を引き継いでいるのとは別の方向の継続方法といえる。
余談[編集]
- 日本では2021年にTOKYO MXなどで放送され、以後複数の動画配信サービスで扱われている。
- 怪異の側の人物が現代の都市で生活しているという設定は、衣装や美術の費用を時代劇より抑えられるという実務上の利点もある。過去の場面だけ時代劇として作れば、全編を時代劇にする必要がない。
- 作中でイ・ヨンが用いる「狐の珠」は説話に見られる要素だが、その扱いは作品ごとに差があり、本作の描写がそのまま伝承の内容というわけではない。