Mnet
Mnet(엠넷)
略称 Mnet
国家 韓国
種類 音楽専門チャンネル
業種 放送
本社所在地 ソウル特別市麻浦区上岩洞
設立日 1995年
所有者 CJ ENM
主要株主 CJ ENM
主要部門 音楽番組 / オーディション番組
代表作品 Mnet Asian Music Awards
別名 Music Network
リンク https://www.mnetplus.world/


概要[編集]

Mnetとは、韓国の音楽専門チャンネルである。1995年に開局し、現在はCJ ENMのエンターテインメント部門が保有する。音楽番組と大規模なオーディション番組を主力とし、K-POPの流通経路そのものに組み込まれた存在になっている。

詳細[編集]

沿革[編集]

前身は1993年から1995年にかけて使われた「Music Network」で、1995年にMnetとして開局した。その後CJ ENMの傘下に入り、同社のエンターテインメント部門が運営する看板チャンネルとなった。年末に開催される授賞式Mnet Asian Music Awards(MAMA)は、韓国国外でも開催される規模に育っている。

音楽専門チャンネルがデビューを決めるようになった構造[編集]

Mnetの位置づけが他国の音楽チャンネルと大きく違うのは、番組が既存の楽曲を紹介する場にとどまらず、新人グループそのものを作り出す場になっている点である。これは偶然ではなく、K-POPの作られ方と噛み合った結果である。

グループを売り出すには、デビュー前から名前と顔を知っている人をある程度用意しておく必要がある。デビュー曲を出してから知ってもらう順序では、練習生に投じた費用を回収できるかどうかが発売後の運任せになる。オーディション番組は、練習生が選ばれていく過程そのものを見せることで、デビュー時点でファンが付いている状態を作れる。放送局にとっては番組が当たり、事務所にとっては新人の認知が先に立つ。両者の利害が一致するため、この形は繰り返し再生産された。

その代わり、デビューの可否が番組の演出と視聴者投票という放送側の仕組みに握られることにもなった。誰が世に出るかを決める権限が事務所から放送局側へ部分的に移ったということであり、次項の問題が重く受け取られた理由もここにある。

投票操作問題[編集]

Mnetが制作・放送したオーディション番組において、視聴者投票の集計が操作されていた問題が明らかになっている。2019年7月、PRODUCE X 101の最終回の得票数に数値の規則性があることを視聴者の一部が指摘したことが発端で、同年11月5日にシリーズのプロデューサー2名が逮捕され、12月3日には業務妨害・詐欺・収賄などの容疑で起訴された。関連はPRODUCE 101シリーズとアイドル学校に及んだ。

この一件が単なる不正の摘発以上の意味を持ったのは、投票という仕組みが前項で述べた信頼の前提そのものだったためである。視聴者が投票に参加するのは、自分の一票が結果に反映されるという了解があるからで、その了解が崩れれば番組の売りだった「視聴者が育てる」という構図自体が成り立たない。デビューできるはずだった練習生が外された可能性が指摘され、当事者の進路にも影響が及んだ点で、演出の行き過ぎという言葉では収まらない事案になった。

一方で、オーディション番組という形式そのものが問題だったのかについては見方が分かれている。仕組みに透明性を持たせれば成立するという立場と、順位を娯楽として消費する構造自体に無理があるという立場が並んでおり、決着した論点とは言いがたい。

地上波の音楽番組との違い[編集]

KBSMBCSBSの地上波局も音楽番組を編成してきたが、限られた枠を全国向けに埋める必要があるため、1曲あたりに割ける時間は短い。専門チャンネルは放送時間の制約が事実上ないので、同じ音楽を扱っても番組の作り方が変わる。YouTube動画配信サービスの普及後は、視聴者が曲を知る入口がさらにプラットフォーム側へ移った。

余談[編集]

チャンネル名のMは音楽(Music)のMだが、前身の名称が「Music Network」であることを知らないと略称の由来が読み取れない。社名や番組名が短縮されるうちに元の言葉が消えていく例のひとつである。

CJ ENMTvNも保有しており、音楽とドラマの両方で韓国の非地上波の中心にいる。韓流の各分野が同じ資本のもとにまとまっていることは、作品が国外へ出ていくときの経路の太さにつながってきた。

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