メルカリ

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株式会社メルカリ
Mercari, Inc.
Mori_Tower_Under_View.jpg
本社が入る六本木ヒルズ森タワー(出典:ウィキメディア・コモンズ)
国家 日本
種類 株式会社
市場情報 東証プライム 4385
業種 サービス業
本社所在地 東京都港区六本木
設立日 2013年2月1日
年齢 13周年
設立者 山田進太郎
上場 2018年6月19日(東証マザーズ)
主要子会社 メルペイ、ソウゾウ
関係する人物 山田進太郎
代表作品 メルカリ、メルペイ


概要

株式会社メルカリとは、フリマアプリ「メルカリ」を運営する日本の企業である。2013年に山田進太郎が株式会社コウゾウとして設立し、同年中に現商号へ変更した。

詳細

即決で終わる売買

2013年2月1日に株式会社コウゾウとして設立され、同年7月2日にAndroid版、7月23日にiPhone版のアプリを公開してサービスを開始した。11月1日に株式会社メルカリへ商号を変更している。

スマートフォンインターネットの普及を前提にした事業であり、日本では東京都に本社を置く新興企業の代表例として語られることが多い。個人間で物を売買する場は、それ以前からインターネットオークションの形で存在していた。違いは技術ではなく、値段を誰が決めるかにある。オークションは買い手が競って値段を決めるため、取引が終わるまで時間がかかり、出品側も落札額を読めない。定額での出品なら、買い手が押した瞬間に取引が終わる。

この違いは、スマートフォンで操作するという前提と噛み合っている。画面が小さく、操作は数十秒で終わることが前提の環境では、終わりが読めない取引は相性が悪い。フリマアプリがオークションとは別の市場を作れたのは、扱う商品が違ったからではなく、取引の終わり方が違ったからである。

畳んだサービスのほうが多い

子会社ソウゾウを通じて、地域掲示板の「メルカリ アッテ」(2016年)、本や家電に特化した「メルカリ カウル」(2017年)、ブランド品査定の「メルカリ メゾンズ」(2017年)、即時買取の「メルカリNOW」(2017年)、学びのフリマ「teacha」(2018年)、シェアサイクルの「メルチャリ」(2018年)と、周辺サービスを次々に立ち上げた。ところが2018年には、これらの多くが相次いで終了している。カウルは同年11月にアプリ「メルカリ」へ一本化された。

カテゴリごとにアプリを分ける発想は、買い手から見れば理にかなっている。探している物が本なら、本だけが並ぶ場所のほうが探しやすい。しかし出品する側から見ると、どこに出すかを選ぶ手間が増える。そして出品数が減れば、買い手にとっての品揃えも痩せる。個人間取引の場では、出品の手間を1グラムでも軽くしておくことが品揃えに直結する。一本化はこの順番から出てくる判断で、ZOZOTOWNが「街」として一か所に集めたのと発想が近い。

決済へ伸ばした理由

2019年2月13日、子会社のメルペイが非接触型決済サービス「メルペイ」を開始した。

フリマで物を売ると、売上金がアプリの中に残る。これを現金として引き出すには手続きと手数料がかかるが、そのまま買い物に使えるなら外へ出ていかない。決済サービスを持つことの実質は、新しい収益源を作ることよりも、いったん入った資金が外に出ていく理由を減らすことにある。売上金の使い道が増えるほど、資金は場の中で循環する。

上場と海外

2018年6月19日に東証マザーズ市場へ上場。日経平均株価の構成銘柄にも採用されている。2014年3月には米国子会社を設立しており、創業の翌年という早い段階から国外での展開を試みてきた。

2014年4月には宮城県仙台市にサポートセンターを開設している。個人間取引の場は、トラブルの処理量が取引数に比例して増える。自動化しきれない問い合わせ対応を人手で抱え続ける必要があるという点で、この種の事業は「場を用意すれば勝手に回る」ものではない。

小売との関係

中古の個人間取引が広がると、新品を売る側の商売にも影響が及ぶ。ユニクロ無印良品のように定番商品を長く作り続けるブランドは、時間が経っても同じ物が市場に出回るため中古としての値崩れが緩やかで、結果的にフリマでの流通量も多い。逆にファストファッションのように短い周期で入れ替わる商品は、中古市場での識別が難しくなる。

ZOZOTOWNが二次流通の事業を持ち、良品計画が中古品を扱う事業を始めたのも、同じ変化の別の側面である。売り手と買い手を直接つなぐ場が育つほど、電子商取引という言葉が指す範囲は「店が消費者に売ること」から広がっていく。

余談

  • 2017年8月25日、ヤフーと共同で安全な電子商取引環境の整備を目的とした「EC事業者協議会」を発足させている。競合にあたる事業者どうしが、取引の安全という一点では組む形になった。
  • 初期の子会社名が「ソウゾウ」、設立時の社名が「コウゾウ」と、片仮名の三文字で揃えられていた時期がある。
  • 中古品が容易に売れる環境が広がると、新品を買うときの判断そのものが変わる。後で売る前提なら、支払う金額ではなく売却額との差額が実質の負担になるからである。良品計画のような小売企業が二次流通の事業を持つようになった背景にも、この変化がある。

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