週刊誌

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概要

週刊誌(しゅうかんし)とは、週に一度の頻度で発行される雑誌の総称である。日本では1922年の『週刊朝日』『サンデー毎日』を起点に発展し、新聞社系と出版社系という発行元の違いが誌面の性格を分けてきた。

詳細

1922年、朝日新聞社が『旬刊朝日』(後の『週刊朝日』)を、毎日新聞社が『サンデー毎日』を創刊した。これが今日の週刊誌の出発点とされる。『週刊朝日』は当初5日・15日・25日発売の旬刊で、後に週刊化された。

戦後しばらくは新聞社系が中心だったが、1955年にダイヤモンド社が『週刊ダイヤモンド』を創刊し、1956年に新潮社が『週刊新潮』、1959年に文藝春秋が『週刊文春』を創刊するなど、出版社系が相次いで参入した。以後、総合週刊誌・女性週刊誌・写真週刊誌・経済週刊誌といったジャンルの分化が進む。

新聞社系と出版社系の違いはどこから出たか

この二系統を分けているのは、記事の質や方針ではなく、もともと持っていた設備と人員である。

新聞社は取材網と印刷設備を既に抱えている。週刊誌を出すというのは、日々集まってくる材料を別の形にまとめ直す作業に近く、新しく用意するものが少ない。一方で、本紙の信用と地続きになる以上、本紙が書けないことは週刊誌でも書きにくい。

出版社にはその制約がない代わりに、取材の体制を一から作る必要がある。新潮社が『週刊新潮』で参入したとき、社内に新聞社のような取材部門は無く、外部の記者を使う体制が取られた。制約が無い側が踏み込んだ記事を載せ、制約がある側が慎重になる——という差は、編集方針の選択である以前に、「もともとの体制の違いがそのまま出たもの」と見るほうが実態に近い。

毎週出すということの意味

週刊という周期は、それ自体が誌面の中身を規定する。毎号ちがう特集を立てなければ発行が続かないため、扱う題材の幅を意図的に広く取ることになる。an・anがファッション誌でありながら健康・占い・人物特集を同居させてきたのも、女性セブン女性自身が芸能から生活情報までを一冊に詰めるのも、周期から要求される構成である。

同時に、週刊誌は書店で一冊ずつ買われる商品でもある。定期購読が主でない以上、毎号が単発の販売であり、表紙と見出しがそのまま売上を決める。見出しが強くなりやすい構造的な理由はここにある。

部数の減少と現在

1990年代以降、週刊誌の発行部数は長期的な減少が続いている。101年の歴史を持つ『週刊朝日』が2023年に休刊したことは、その象徴として扱われた。

要因として挙げられるのは、速報性でインターネットに勝てなくなったこと、書店と駅売店という販売の場そのものが減ったこと、広告が他の媒体へ移ったことなどである。一方で、時間と人手をかけた調査報道が週刊誌から出てくる状況は続いており、「取材にかかる費用を誰がどう負担するのか」という問いが残る。この費用を紙の販売以外でどう賄うかについては、有料電子版や単体記事販売などが試みられているが、確立した答えは出ていない。

よくある質問

日本で最初の週刊誌は何ですか
1922年創刊の『週刊朝日』(当初は『旬刊朝日』)と『サンデー毎日』が起点とされる。
新聞社系と出版社系はどう違いますか
発行元の業種が違う。新聞社系は取材網と印刷設備を元から持ち、出版社系はそれを外部に頼る体制で始まった。
女性週刊誌も週刊誌ですか
含まれる。女性自身女性セブン週刊女性などが該当する。
写真週刊誌とは何ですか
記事の大半を写真で構成するジャンルで、1981年の『FOCUS』が起点とされる。→写真週刊誌

余談

  • 週刊誌の発売曜日が誌ごとに分かれているのは、書店の棚が有限であることと無関係ではない。同じ曜日に集中すると並べ場所を奪い合うことになる。FRIDAYのように発売曜日をそのまま誌名にした例もある。
  • 「週刊誌的」という言い方が扇情的な報道を指す形容として使われることがあるが、経済週刊誌やスポーツ週刊誌も同じ週刊誌であり、周期が中身を一方向に決めているわけではない。
  • 漫画の週刊誌(週刊少年誌など)も分類上は週刊誌だが、日本では慣用として「週刊誌」と言えば記事中心の雑誌を指すことが多い。

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