| 株式会社TBSテレビ Tokyo Broadcasting System Television, Inc. | |
|---|---|
| 略称 | TBS |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 持株会社のTBSホールディングスが東証プライム上場 |
| 業種 | 情報・通信業(放送) |
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂 |
| 設立日 | 1951年5月17日 |
| 年齢 | 75周年 |
| 所有者 | TBSホールディングス |
| 主要株主 | TBSホールディングス(持株会社) |
| 主要部門 | 放送事業、コンテンツ事業 |
| 別名 | ラジオ東京、東京放送 |
| リンク | 公式サイト |
概要
TBSテレビとは、東京都港区赤坂に本社を置く民間放送のテレビ局である。起源は1951年5月17日に設立された株式会社ラジオ東京で、テレビ放送は1955年4月1日に開始した。日本テレビに次ぐ日本で2番目の民間テレビ局にあたり、TBS系列(JNN)の基幹局。関東地方を放送対象地域とする在京キー局のひとつ。
詳細
ラジオから始まった局
TBSの出発点はテレビではなくラジオである。1951年5月17日に株式会社ラジオ東京として設立登記され、同年12月25日にラジオ放送を開始した。テレビに進出したのは1955年4月1日で、東京都港区赤坂一ツ木町(現在の赤坂五丁目、旧近衛歩兵第3連隊の兵営跡地)に完成したテレビスタジオから本放送を始めた。この時点で東京で唯一のテレビ・ラジオ兼営局となる。社名が株式会社東京放送(Tokyo Broadcasting System、略称TBS)に変わったのは1960年11月29日である。
ラジオが先という順序は編成に影響した。ラジオで培われたのは、映像に頼らず言葉と音だけで人を引き留める技術である。話芸を中心に据えた番組や、脚本の力で見せるドラマがTBSの看板になっていった背景には、映像がない前提で作る訓練を積んだ制作者が最初にいたという条件がある。
ドラマの局という評価
TBSは長くドラマ制作の評価が高い局として語られてきた。この評価は個別の作品の当たり外れというより、ドラマ枠を編成表のなかで固定し続けたことに由来する。同じ曜日・同じ時間に新作が並ぶ状態を長期間維持すると、脚本家・演出家・プロデューサー、そして起用される俳優や女優の層が局の内外に蓄積し、次の作品の質が上がるという循環が働く。枠を減らすと人が散り、戻すのに時間がかかるため、ドラマの強さは編成方針の継続性の指標でもある。
近年はNetflix・U-NEXT・Amazonプライム・ビデオといった配信事業者との共同製作や、放送後に配信で長く見られることを前提にした作りが増えている。初回放送の視聴率よりも、配信での累積再生が作品の評価軸になる場面が増えており、話数構成やクリフハンガーの置き方にも影響が出ているという指摘がある。ただし放送と配信のどちらを主に置くべきかについては局内でも見解が分かれており、結論が出ている問題ではない。
報道とJNN
系列のJNN(Japan News Network)は、日本の民放テレビでは最初に作られた全国ニュースネットワークである。各系列が報道協定を結ぶ形は後に他系列にも広がるが、枠組みとして先行した分、系列局の結束が固いことで知られる。JNNには「排他協定」と呼ばれる取り決めがあり、系列局が他系列のニュースネットワークに同時に加盟しない原則が置かれてきた。
一方で、報道をめぐっては過去に取材内容の扱いが問題化した事例があり、放送倫理の議論で参照されることがある。報道機関としての体制をどう評価するかは、個別の事案への見方によって分かれる。
赤坂という拠点
本社のある赤坂は1955年のテレビスタジオ完成以来の所在地で、在京キー局のなかでは開局時の場所から動いていない数少ない局である。日本テレビは汐留、フジテレビはお台場、テレビ朝日は六本木ヒルズへ2000年代前半に移転し、テレビ東京も後に虎ノ門へ移っており、TBSだけが同じ街に残った。近年は周辺一帯の再開発を自社主導で進めており、劇場・ホール・商業施設を含む街区として整備する方針が示されている。放送局が土地を持ち続けたことが、そのまま不動産事業の資産になっている形である。
余談
- 赤坂の本社が建つ土地は旧陸軍の兵営跡地で、戦後の接収解除を経て放送局の用地になった。都心の一等地にまとまった面積を確保できたのは、この経緯によるところが大きい。
- テレビ・ラジオ兼営という形態は地方局では珍しくないが、在京キー局では現在いずれも分社化されている。兼営時代の名残として、社名や施設名に放送全般を指す語が残っている局がある。
- JNNの排他協定は、系列を移る局が出にくい構造を作った。日本の民放の系列関係が長期にわたり安定しているのは、番組供給だけでなくこの種の報道協定が効いている面がある。
- 韓国ドラマや海外作品の放送枠を早い時期から持っていた局でもあり、アニメでは深夜帯の制作出資に積極的な時期があった。編成の重心がドラマにある局が、どこで新規の題材を試すかという問題への答えのひとつだった。漫画を原作に取るドラマが増えたのも同じ流れで、すでに読者がついている題材は企画を通しやすい一方、原作の扱いをめぐる議論も生んでいる。