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2026年9月22日 (火) 15:50時点における版
| 刑務所のルールブック 슬기로운 감빵생활 | |
|---|---|
| ジャンル | ヒューマンドラマ/ブラックコメディ |
| 放送期間 | 2017年11月22日 - 2018年1月18日 |
| 放送時間 | 水曜・木曜 |
| 話数 | 全16話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | tvN |
| 配信 | Netflix |
| 制作 | |
| 演出 | シン・ウォンホ |
| 脚本 | イ・ウジョン |
| 出演者 | パク・ヘス、チョン・ギョンホ |
| その他 | |
| 関連番組 | 賢い医師生活 |
概要
刑務所のルールブックとは、2017年から2018年にかけて韓国のケーブルテレビ局tvNで放送された全16話の韓国のテレビドラマである。原題は『슬기로운 감빵생활』(賢い監房生活)で、実刑判決を受けて収監されたスター野球選手と、同じ舎房で暮らす受刑者たちの日常を描く。
詳細
放送期間は2017年11月22日から2018年1月18日まで。演出をシン・ウォンホ、脚本をイ・ウジョンが担当し、二人が組んだ「賢い生活」シリーズの第1作にあたる。第2作が2020年の賢い医師生活で、舞台を刑務所から総合病院へ移しながら同じ作り方を反復している。
ケーブル局の作品でありながら韓国では地上波の同時間帯を上回る数字を出したとされ、日本でもNetflixをはじめとする動画配信サービスで長く扱われている。日本語題は「ルールブック」だが、原題の直訳は「賢い監房生活」で、刑務所を攻略対象として扱う語感は原題にはない。
あらすじ
メジャーリーグ移籍を数日後に控えた韓国野球界のスター投手キム・ジェヒョク(パク・ヘス)は、自宅に押し入って妹を襲おうとした男を取り押さえる過程で相手に重傷を負わせ、実刑判決を受けて収監される。移送先の舎房には、詐欺師・薬物依存者・軍から来た者など経歴も性格もばらばらの受刑者が同居しており、幼なじみで刑務官のジュノ(チョン・ギョンホ)が思いがけず同じ施設に勤務していた。物語は、彼らの刑期がそれぞれ満了へ向かって進んでいく時間の中で進む。
舞台が刑務所であることの効き方
この作品の性格を決めているのは、事件の重さでも刑務所の過酷さでもなく、舞台が「登場人物が自分の意思で出ていけない場所」である一点にある。群像劇は複数の人物を同じ場所に集め続けないと成立しないため、多くの作品は人物が去らない理由を毎回作り足す必要があるが、刑務所ではその理由を設定が最初から供給している。
さらに刑期という形で「誰がいつ抜けるか」があらかじめ決まっているため、人物の退場が作劇の都合ではなく設定側から与えられる。出所は事件でも決裂でもなく、順番が来ただけのできごととして起こる。長期連載型の群像劇が抱えがちな「人物を増やすと整理がつかなくなる」という問題を、刑務所という舞台は構造の側で処理している。
主人公が野球選手であること
主人公の職業がプロ野球の投手である点も、選ばれた理由が物語の外にある。収監によって失われるのは自由だけでなく時間だが、時間の損失が同じ重さで効く職業とそうでない職業がある。競技者は技能が年齢と結び付いており、数年の空白がそのまま選手としての価値に直結する。つまり、この人物にとっては「何年入るか」が刑罰の内容そのものになる。
一般の受刑者にとっての刑期が生活の中断であるのに対し、主人公にとっては職業寿命の切り取りである。同じ場所で同じ時間を過ごしている人物どうしのあいだに、損失の意味の差が最初から入っている。
「賢い生活」シリーズという作り方
賢い医師生活と共通するのは題名だけではない。少人数の固定集団、日常のやり取りを中心にした構成、時代を感じさせる楽曲の使用、そして劇的な事件を主軸に置かないという方針が共有されている。シリーズが続いているのは世界観がつながっているからではなく、作り方のほうが引き継がれているためで、舞台を入れ替えれば別の集団に同じ形式を適用できる。
これはテレビ番組の枠が資産として残るのと似た発想で、題名の下にあるのは物語の続きではなく制作の型である。
描き方をめぐる見方
刑務所を扱いながら、本作は告発でも更生の物語でもなく、そこで続いている生活として描く。この姿勢については、実際の収容環境よりも穏やかに見せているという指摘と、日常として描くからこそ人物が人物として見えるという評価の双方がある。どちらも作品が採った方針そのものを論点にしており、評価が定まった論点とは言いがたい。