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工業面では、自動車産業の集積地という点で[[愛知県]]としばしば比較される。ただし愛知が完成車メーカーの本社機能まで抱えるのに対し、群馬は生産拠点としての比重が大きいという違いがある。 | 工業面では、自動車産業の集積地という点で[[愛知県]]としばしば比較される。ただし愛知が完成車メーカーの本社機能まで抱えるのに対し、群馬は生産拠点としての比重が大きいという違いがある。 | ||
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2026年9月14日 (月) 17:40時点における最新版
概要[編集]
群馬県(ぐんまけん)とは、日本の関東地方北西部に位置する県である。県庁所在地は前橋市。海に面していない内陸県で、北西部の山岳・温泉地帯と、南東部の工業・住宅地帯という二つの顔を持つ。
詳細[編集]
面積は6,362.28平方キロメートル(2025年10月1日現在・国土地理院面積調)、推計人口は1,867,582人(2025年10月1日現在の国勢調査速報値)で、人口密度はおよそ294人/平方キロメートル。市町村数は12市15町8村の計35市町村である。旧国名は上野国(こうずけのくに)で、「上州」の呼び名は現在も広く使われている。
隣接するのは福島県・栃木県・埼玉県・新潟県・長野県の5県。県の最高点は日光白根山の標高2,578メートルで、関東地方の最高峰にあたる。県庁所在地の前橋市と、県内最大の人口を持つ高崎市がいずれも中核市に指定されており、伊勢崎市・太田市が施行時特例市となっている。
県のシンボルは、花がれんげつつじ、鳥がやまどり、木がくろまつ、魚があゆ。県民の日は10月28日である。
一つの県に二つの顔がある理由[編集]
群馬県の地図を見ると、県域の北西半分が山、南東半分が平野という形になっている。この地形の分割が、県の性格をそのまま二つに分けている。
北西部は山岳と温泉の地帯である。草津温泉、伊香保温泉、四万温泉、水上温泉といった温泉地が集中し、観光と保養が主要な産業になる。加えて利根川上流のダム群がこの一帯にあり、貯えられた水は群馬県内だけでなく東京都を含む首都圏の電力と上水道を支えている。関東の水がめと呼ばれるのはこのためで、県の面積の大きさが人口以上の役割を持つ理由でもある。
南東部は事情が違う。前橋・高崎・伊勢崎・太田・館林といった都市が並び、北関東工業地域を形成している。首都圏整備法の都市開発区域に指定され、自動車・機械・電機の工場が集積した。太田市はSUBARU(旧・富士重工業)の生産拠点があることで知られ、企業城下町の性格が強い。
つまり群馬県は「観光と水源の県」と「工業と通勤圏の県」を同時に抱えている。県内の話題が地域によってまったく噛み合わないことがあるのは、この構造に由来する。
産業[編集]
農業では、嬬恋村のキャベツ、下仁田町のねぎとこんにゃく、繭と生糸の伝統がある養蚕が知られる。特にこんにゃくいもは全国生産の大半を群馬県が占めており、単一県の集中度としては際立って高い。
工業では前述の北関東工業地域に加え、繊維工業の歴史が長い。桐生市や伊勢崎市は織物の産地として近代以前から知られ、この蓄積が明治以降の製糸業につながった。2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場は、明治政府が官営で設立した器械製糸工場で、日本の近代化と輸出産業の出発点に位置づけられる。
文化[編集]
群馬県を語るうえで外せないのが「上毛かるた」である。1947年に発行された郷土かるたで、県内の小学校で広く使われ、大会も開かれる。県民の多くが読み札を暗唱できると言われ、県内の地名や偉人の知識が世代を越えて共有される仕組みになっている。他県にも郷土かるたはあるが、これほど生活に根づいた例は珍しい。
「かかあ天下とからっ風」という言い回しも定着している。冬に山を越えて吹き下ろす乾いた北風(からっ風)と、養蚕・製糸で女性が家計を支えた歴史を並べたもので、県の自己紹介として繰り返し使われてきた。
自動車への依存度が高いことも特徴として挙げられる。鉄道網が都心方向への放射状に偏り、県内の東西移動が車前提になるためで、世帯あたりの自動車保有台数は全国でも上位に位置する。
サブカルチャーの中の群馬[編集]
群馬県は、漫画やアニメの舞台としてもたびたび取り上げられてきた。峠を走る車を題材にした作品では榛名山・赤城山といった県内の峠が舞台のモデルになり、県外の読者に地名が知られるきっかけになった。
また、群馬を「関東の秘境」として誇張して描くギャグ漫画がアニメ化・実写映画化された例もある。埼玉県を扱った『翔んで埼玉』と同様に、自虐的な扱いを県側が拒まずに観光や広報へ転用する動きが見られる点は共通している。
工業面では、自動車産業の集積地という点で愛知県としばしば比較される。ただし愛知が完成車メーカーの本社機能まで抱えるのに対し、群馬は生産拠点としての比重が大きいという違いがある。
余談[編集]
- 県の形が「鶴が舞う姿」に見えるとされ、「鶴舞う形の群馬県」は上毛かるたの読み札としても知られている。
- 隣接する福島県との境界は尾瀬周辺の山間部を通っており、国道も鉄道も通じていない。地図上では隣接しているが、行き来には他県を経由する必要がある。
- 埼玉県を題材にした『翔んで埼玉』の続編で群馬が扱われた際、県側が否定するどころか話題として乗ったことがあり、自虐が観光資源に転化する例として語られた。
- ゼロイチファミリア所属のまるぴは群馬県出身である。
- 温泉地の草津は自然湧出量が日本一とされ、湯畑を中心とした街の構造がそのまま観光導線になっている。