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結果として、買い手の行動は「必要になったら買いに行く」ではなく「見つけたら買う」に寄る。品揃えが毎回違うことは、店から見れば管理の難しさだが、来店の理由としては強い。前回と同じ棚しかない店には、用事がなければ寄る理由がない。 | 結果として、買い手の行動は「必要になったら買いに行く」ではなく「見つけたら買う」に寄る。品揃えが毎回違うことは、店から見れば管理の難しさだが、来店の理由としては強い。前回と同じ棚しかない店には、用事がなければ寄る理由がない。 | ||
[[Instagram]]や[[X (SNS)]]で安価な組み合わせを紹介する投稿が広がった時期があり、同社の服を着こなす人を指して「しまラー」と呼ぶ言い方が広まったのも、この供給の形と無関係ではない。何が並ぶか読めない売り場では、掘り出す行為そのものが楽しみとして成立する。 | |||
=== 店舗の作り === | === 店舗の作り === | ||
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1982年に本社を大宮市(現在の[[埼玉県]]さいたま市)へ移転し、1988年12月に東京証券取引所第二部へ[[上場]]、1991年8月に第一部へ指定替えとなった。現在は全都道府県に店舗を持ち、台湾などへも展開している。 | 1982年に本社を大宮市(現在の[[埼玉県]]さいたま市)へ移転し、1988年12月に東京証券取引所第二部へ[[上場]]、1991年8月に第一部へ指定替えとなった。現在は全都道府県に店舗を持ち、台湾などへも展開している。 | ||
=== 同業との比較 === | |||
国内の衣料品小売を並べると、調達の形が三通りに分かれる。企画から製造まで自社で持つ[[ユニクロ]]([[ファーストリテイリング]])と[[無印良品]]([[良品計画]])、メーカーから仕入れて売るしまむら、そして場を用意して各ブランドに出店してもらう[[ZOZOTOWN]]である。価格帯が近くても、売れ残りを誰が抱えるかはそれぞれ違う。 | |||
[[ファッション]]の語られ方の上でも位置が異なる。[[ファストファッション]]という語が流行の速さを指すのに対し、しまむらの売り場を成立させているのは速さではなく仕入れの幅である。 | |||
== 余談 == | == 余談 == | ||
2026年9月23日 (水) 15:26時点における版
| 株式会社しまむら SHIMAMURA Co.,Ltd. | |
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![]() さいたま新都心の本社(出典:ウィキメディア・コモンズ) | |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 東証プライム 8227 |
| 業種 | 小売業 |
| 本社所在地 | 埼玉県さいたま市 |
| 設立日 | 1953年 |
| 上場 | 1988年12月(東京証券取引所第二部) |
| 支店舗数 | 全都道府県に展開 |
概要
株式会社しまむらとは、郊外を中心に衣料品店を全国展開する日本のチェーンストアである。埼玉県さいたま市に本社を置き、国内の衣料品小売では売上高業界第2位に位置する。
詳細
作らない小売
ファストファッションのブランドとして認知されることが多いが、業態はユニクロや良品計画とは根本的に違う。両社が企画から製造、販売までを自社で一貫して手がける製造小売(SPA)であるのに対し、しまむらは各アパレルメーカーから商品を仕入れて売る小売である。
この違いは、価格と品質をどこで確保するかを決める。自分で作る会社は、同じ商品を大量に生産することで原価を下げられる代わりに、売れ残りの損失もすべて自社に残る。仕入れて売る会社はその逆で、在庫リスクは軽いが、大量生産で原価を下げるという手が最初から使えない。
そこで効いてくるのが取引条件である。同社はバイヤーに対し「4つの悪」——返品、赤黒伝票、追加値引、未引取り——の追放を公約しており、この取引の作法がメーカーとの関係を深める要因になったとされる。メーカーから見ると、しまむらに出した商品は返ってこず、後から値引きを求められず、約束どおり引き取られる。つまり売上の読みが立つ。読みが立つ取引先には、良い条件の商品が優先して回る。
製造設備を持たない小売が品質と価格を確保する方法は、工場の側ではなく取引条件の側にある。これが同社の構造の中心といってよい。
同じ商品が二度と来ない
仕入れ型であることは、売り場の性格も決めている。商品は基本的に単発で入荷し、売り切れたらそれで終わる。定番商品を積み上げて「いつ行っても同じものがある」状態を作るユニクロとは逆の設計である。
結果として、買い手の行動は「必要になったら買いに行く」ではなく「見つけたら買う」に寄る。品揃えが毎回違うことは、店から見れば管理の難しさだが、来店の理由としては強い。前回と同じ棚しかない店には、用事がなければ寄る理由がない。
InstagramやX (SNS)で安価な組み合わせを紹介する投稿が広がった時期があり、同社の服を着こなす人を指して「しまラー」と呼ぶ言い方が広まったのも、この供給の形と無関係ではない。何が並ぶか読めない売り場では、掘り出す行為そのものが楽しみとして成立する。
店舗の作り
国内の店舗は外壁をベージュ、ピンク、赤で統一し、床には御影石を使うという共通仕様がある。店の作りを型に落とし込んでおけば、出店のたびに設計をやり直す必要がなく、郊外に数を並べる展開と噛み合う。
親の買い物に付き添って退屈する子ども向けに、店内へ小さなゲームコーナーを設けた店舗もある(近年は廃止する店舗が多く減少傾向にある)。買い物をしている人と、付いてきているだけの人を分けて考え、後者を店舗設計に織り込んだ例といえる。滞在時間は付き添い側の我慢の限界で決まることが多い。
沿革
1923年に埼玉県比企郡小川町で「島村呉服店」として創業。1953年に資本金150万円で株式会社島村呉服店を設立し、1961年に「しまむら」チェーンの1号店を埼玉県東松山市に開業した。1972年9月に株式会社しまむらへ社名を変更している。
1982年に本社を大宮市(現在の埼玉県さいたま市)へ移転し、1988年12月に東京証券取引所第二部へ上場、1991年8月に第一部へ指定替えとなった。現在は全都道府県に店舗を持ち、台湾などへも展開している。
同業との比較
国内の衣料品小売を並べると、調達の形が三通りに分かれる。企画から製造まで自社で持つユニクロ(ファーストリテイリング)と無印良品(良品計画)、メーカーから仕入れて売るしまむら、そして場を用意して各ブランドに出店してもらうZOZOTOWNである。価格帯が近くても、売れ残りを誰が抱えるかはそれぞれ違う。
ファッションの語られ方の上でも位置が異なる。ファストファッションという語が流行の速さを指すのに対し、しまむらの売り場を成立させているのは速さではなく仕入れの幅である。
