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== 概要 ==
== 概要 ==
'''松本零士'''(まつもと れいじ、1938年1月25日 - 2023年2月13日)とは、[[日本]]の[[漫画家]]である。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』で1970年代のアニメブームを牽引した。
'''松本零士'''(まつもと れいじ、1938年1月25日 - 2023年2月13日)とは、[[日本]]の[[漫画家]]である。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』で1970年代の[[アニメ]]ブームを牽引した。


== 詳細 ==
== 詳細 ==
福岡県久留米市出身。10代で漫画家デビューし、少女漫画やSF短編など幅広い分野を手がけたのち、1971年の『男おいどん』で人気を確立した。四畳半の下宿に住む青年の日常を描いた同作は、宇宙を舞台にした後年の代表作とは対極にある題材である。
福岡県久留米市出身。10代で[[漫画家]]デビューし、[[少女漫画]]やSF短編など幅広い分野を手がけたのち、1971年の『男おいどん』で人気を確立した。四畳半の下宿に住む青年の日常を描いた同作は、宇宙を舞台にした後年の代表作とは対極にある題材である。


=== 宇宙戦艦ヤマト ===
=== 宇宙戦艦ヤマト ===
制作に関わった『宇宙戦艦ヤマト』は1974年にテレビ放送が始まった。放送時の視聴率は高くなかったが、再放送と劇場版で支持が積み上がり、'''テレビアニメが放送終了後に評価されて大きくなる'''という、それまでほとんど例のない経路をたどった。
制作に関わった『宇宙戦艦ヤマト』は1974年にテレビ放送が始まった。放送時の視聴率は高くなかったが、再放送と劇場版で支持が積み上がり、'''テレビ[[アニメ]]が放送終了後に評価されて大きくなる'''という、それまでほとんど例のない経路をたどった。


この作品が変えたのは内容より'''視聴者の年齢層'''である。アニメは子ども向けという前提が当時は強かったが、本作は中高生から大学生までを巻き込み、雑誌・レコード・関連書籍が同時に売れる市場を作った。1970年代後半のアニメブームは、ここを起点として語られることが多い。
この作品が変えたのは内容より'''視聴者の年齢層'''である。[[アニメ]]は子ども向けという前提が当時は強かったが、本作は中高生から大学生までを巻き込み、[[雑誌]]・レコード・関連書籍が同時に売れる市場を作った。1970年代後半のアニメブームは、ここを起点として語られることが多い。


=== 銀河鉄道999 ===
=== 銀河鉄道999 ===
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緻密に描き込まれたメカと、極端に細長い人物という組み合わせは一目で識別できる。メカの描写は資料に基づく執拗な描き込みで、人物はむしろ記号的に整理されており、'''同じ画面の中で情報量の密度が大きく違う'''。この落差が「宇宙という広さの中に人間が置かれている」という印象を作っている。
緻密に描き込まれたメカと、極端に細長い人物という組み合わせは一目で識別できる。メカの描写は資料に基づく執拗な描き込みで、人物はむしろ記号的に整理されており、'''同じ画面の中で情報量の密度が大きく違う'''。この落差が「宇宙という広さの中に人間が置かれている」という印象を作っている。


2023年2月13日、急性心不全のため東京都内の病院で死去した。85歳だった。
2023年2月13日、急性心不全のため[[東京都]]内の病院で死去した。85歳だった。


== 海外の反応 ==
== 海外の反応 ==
『宇宙戦艦ヤマト』は英語圏で『Star Blazers』として放送され、その世代の共通体験として記憶されている。フランスやイタリアでも1970年代から1980年代の放送を通じて知られており、訃報の際には国内報道と同等かそれ以上の規模で扱われた国もあった。一方、'''代表作の多くが40年以上前の作品であるため、現在の若い視聴者層にはリメイク作品を通じて逆順に知られている'''という状況がある。
『宇宙戦艦ヤマト』は英語圏で『Star Blazers』として放送され、その世代の共通体験として記憶されている。フランスやイタリアでも1970年代から1980年代の放送を通じて知られており、訃報の際には国内報道と同等かそれ以上の規模で扱われた国もあった。一方、'''代表作の多くが40年以上前の作品であるため、現在の若い視聴者層にはリメイク作品を通じて逆順に知られている'''という状況がある。
== よくある質問 ==
; 宇宙戦艦ヤマトの作者なのか
: 企画・制作には複数の関係者が関わっており、松本は設定・デザイン・漫画版を担当した。作品の成立をめぐっては関係者間で見解が異なる部分があり、単独の作者と言い切れる性質のものではない。
; 銀河鉄道999の元になった作品はあるか
: 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』からの着想がしばしば指摘されるが、物語の内容は別のものである。


== 余談 ==
== 余談 ==
* 大学の特任教授・客員教授を歴任し、'''作品を作る側から教える側へ回った漫画家'''の早い世代にあたる。
* 大学の特任教授・客員教授を歴任し、'''作品を作る側から教える側へ回った[[漫画家]]'''の早い世代にあたる。
* メーテルをはじめとする人物像は他作品にも繰り返し登場し、'''同じ容姿の人物が別作品で別の役を演じる'''という[[手塚治虫]]のスターシステムに近い運用が取られている。
* メーテルをはじめとする人物像は他作品にも繰り返し登場し、'''同じ容姿の人物が別作品で別の役を演じる'''という[[手塚治虫]]のスターシステムに近い運用が取られている。


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2026年9月17日 (木) 17:40時点における最新版

松本零士
Leiji Matsumoto
誕生日 1938年1月25日
死亡日 2023年2月13日
死亡年齢 85歳
出身地 福岡県久留米市
国籍 日本
職業 漫画家
活動期間 1954年 - 2023年
代表的な実績 『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『男おいどん』
関連活動 大学教員(特任教授・客員教授)
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概要[編集]

松本零士(まつもと れいじ、1938年1月25日 - 2023年2月13日)とは、日本漫画家である。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』で1970年代のアニメブームを牽引した。

詳細[編集]

福岡県久留米市出身。10代で漫画家デビューし、少女漫画やSF短編など幅広い分野を手がけたのち、1971年の『男おいどん』で人気を確立した。四畳半の下宿に住む青年の日常を描いた同作は、宇宙を舞台にした後年の代表作とは対極にある題材である。

宇宙戦艦ヤマト[編集]

制作に関わった『宇宙戦艦ヤマト』は1974年にテレビ放送が始まった。放送時の視聴率は高くなかったが、再放送と劇場版で支持が積み上がり、テレビアニメが放送終了後に評価されて大きくなるという、それまでほとんど例のない経路をたどった。

この作品が変えたのは内容より視聴者の年齢層である。アニメは子ども向けという前提が当時は強かったが、本作は中高生から大学生までを巻き込み、雑誌・レコード・関連書籍が同時に売れる市場を作った。1970年代後半のアニメブームは、ここを起点として語られることが多い。

銀河鉄道999[編集]

1977年から連載された『銀河鉄道999』は、機械の身体を手に入れるために少年が宇宙を旅する物語である。宇宙を「列車で移動する」という形式にしたことが、この作品の設計の核にあたる。列車は停車駅ごとに話が完結し、乗客は入れ替わる。長期連載に向いた構造であると同時に、読者にとってなじみのある鉄道の情景がSFの入口として働いた。

絵の特徴[編集]

緻密に描き込まれたメカと、極端に細長い人物という組み合わせは一目で識別できる。メカの描写は資料に基づく執拗な描き込みで、人物はむしろ記号的に整理されており、同じ画面の中で情報量の密度が大きく違う。この落差が「宇宙という広さの中に人間が置かれている」という印象を作っている。

2023年2月13日、急性心不全のため東京都内の病院で死去した。85歳だった。

海外の反応[編集]

『宇宙戦艦ヤマト』は英語圏で『Star Blazers』として放送され、その世代の共通体験として記憶されている。フランスやイタリアでも1970年代から1980年代の放送を通じて知られており、訃報の際には国内報道と同等かそれ以上の規模で扱われた国もあった。一方、代表作の多くが40年以上前の作品であるため、現在の若い視聴者層にはリメイク作品を通じて逆順に知られているという状況がある。

余談[編集]

  • 大学の特任教授・客員教授を歴任し、作品を作る側から教える側へ回った漫画家の早い世代にあたる。
  • メーテルをはじめとする人物像は他作品にも繰り返し登場し、同じ容姿の人物が別作品で別の役を演じるという手塚治虫のスターシステムに近い運用が取られている。

外部リンク[編集]

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