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近畿日本鉄道株式会社
Kintetsu Railway Co.,Ltd.
略称 近鉄
国家 日本
種類 株式会社
業種 鉄道事業
本社所在地 大阪市天王寺区
設立日 1910年
主要株主 近鉄グループホールディングス(親会社)
リンク https://www.kintetsu.co.jp/


概要[編集]

近畿日本鉄道(きんきにっぽんてつどう)とは、大阪府奈良県・京都府・三重県・愛知県にまたがる路線網を持つ鉄道会社である。略称は近鉄。営業キロは501.1kmで、JR各社を除く日本の鉄道事業者としては最長の路線網を持つ。

詳細[編集]

源流は1910年に設立された奈良軌道(のちの大阪電気軌道)で、その後の合併と買収を重ねて現在の規模に至った。2015年の持株会社化により、鉄道事業を担う近畿日本鉄道株式会社と、グループ全体を統括する近鉄グループホールディングスに分かれている。

路線網は21路線・501.1kmで、2位の東武鉄道(463.3km)、3位の名古屋鉄道(444.2km)とともに400kmを超える規模を持つ。大阪と名古屋という二つの大都市圏を自社路線で結んでいる点は、大手私鉄では唯一にあたる。

合併で大きくなった会社であること[編集]

この会社の規模を説明するのは、路線を引き続けたという話ではなく、既にあった会社を次々に取り込んだという経緯である。私鉄の多くは一つの都市圏の中で郊外と都心を結ぶ形で成長するが、近鉄は複数の地域の会社を束ねる形で広がった。

この違いは路線の性格に現れている。通勤路線と観光路線と地方の生活路線が同じ会社の中に同居しており、収益の出方も求められる役割もそれぞれ異なる。阪急阪神ホールディングスのように沿線の開発と鉄道を一体で設計した会社では路線の性格が揃いやすいのに対し、合併で広がった会社は、路線ごとに事情の違う区間を抱えたまま運営することになる。規模の大きさと運営の難しさが同じ原因から出ている。

二つの都市圏を結ぶということ[編集]

大阪と名古屋のあいだには新幹線があり、速さでは比較にならない。それでも近鉄が特急を走らせ続けられるのは、速さ以外の条件で選ばれる余地があるからで、料金、乗り換えの有無、途中の観光地への接続といった要素が働く。

ここで効いているのは、路線が伊勢・志摩や吉野といった観光地を通っていることである。鉄道会社にとって観光地への路線は、通勤需要と性格の違う収入源になる。通勤は平日の朝夕に集中し、運賃に上限があるため一人あたりの単価を上げにくいが、観光の移動は時間帯が分散し、特急料金という形で単価を積める。阪急阪神ホールディングスの項で整理した「鉄道単体では運賃に上限がある」という制約に対する、別方向の答えにあたる。

沿線の事業[編集]

グループはホテル、百貨店、不動産、流通、旅行業などを抱えている。郊外を開発して住民を増やし、その移動を自社の路線で引き受け、ターミナルに百貨店を置くという型は関西で確立したもので、近鉄もこの構図の中にある。阪神タイガースの親会社が鉄道会社であった時期があるように、球団や劇場を持つことも「人の移動を作る装置」として説明できる。

余談[編集]

  • 営業キロ501.1kmという数字は、JR以外では最長だが、路線が一本につながっているわけではなく、大阪・京都・奈良・三重・愛知にまたがる21路線の合計である。
  • かつてプロ野球の球団を保有していた時期があり、鉄道会社が球団を持つという関西の型の一例だった。
  • 大阪の中心部では地下鉄や他社線と接続しており、大阪市の市域が狭く郊外が周辺の府県に広がっているという構造が、これだけの路線網が成立する前提になっている。

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