| FOD Fuji Television On Demand | |
|---|---|
| 略称 | FOD |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 動画配信サービス |
| 設立日 | 2005年 |
| 所有者 | フジテレビジョン |
| 別名 | フジテレビオンデマンド |
| リンク | https://fod.fujitv.co.jp/ |
概要[編集]
FOD(エフオーディー、フジテレビオンデマンド)とは、フジテレビジョンが2005年に開始した動画配信サービスである。同局の番組の見逃し配信と過去作品の配信を軸に、漫画や雑誌の配信も同じ会員資格で扱う構成になっている。
詳細[編集]
2005年のサービス開始は、日本の動画配信サービスとしては相当に早い部類に入る。有料会員は2024年8月時点で150万を超えたと公表されており、配信タイトル数は5万本以上とされる。無料で一定期間見られる見逃し配信と、月額制の有料会員向け配信が併存している。
放送局が自前で配信を持つという選択[編集]
放送局が運営する配信サービスは、独立系の配信サービスとは出発点が違う。NetflixやU-NEXTは「他社の作品を集めて棚を作る」ところから始まるが、放送局の配信サービスは最初から自局の過去作品という在庫を抱えた状態で始まる。仕入れ費用をかけずに始められる代わりに、棚の性格が自局の制作物に縛られる。
この非対称は、続けるうちに効いてくる。独立系は魅力的な作品を集めれば棚を広げられるが、放送局系は自局が作ってこなかったジャンルを後から埋めにくい。フジテレビジョンが長く手がけてきた連続ドラマやバラエティの蓄積がそのまま強みになる一方、その外側は他社と同じ条件で買ってくるしかない。
見逃し配信という仕組みの位置[編集]
放送後の一定期間だけ無料で視聴できる見逃し配信は、TVerが共通の窓口として定着させた形式でもある。放送局にとって見逃し配信は、視聴率という一度きりの計測から漏れた視聴を拾い直す仕組みであると同時に、有料会員への入口でもある。
ただし、この二つの役割は完全には両立しない。無料で見られる範囲が広ければ広告収入と接触機会は増えるが、有料会員になる理由は薄くなる。逆に狭めれば有料への誘導は効くが、そもそも見てもらえる機会が減る。配信の設計が「番組をどう見せるか」ではなく「どこで線を引くか」の調整になるのはこのためで、各局のサービスが少しずつ違う位置に線を引いているのも同じ事情による。
動画以外を同じ会員資格に束ねること[編集]
FODは動画に加えて漫画や雑誌の配信を同じ会員資格で扱っている。これは定額制の性質から出てくる発想で、定額制の収益は契約が続くかどうかで決まるため、解約を思いとどまる理由は多いほどよい。動画を見なくなった月でも別の用途で使っていれば、契約を見直す機会そのものが訪れにくくなる。DMM TVが電子書籍やゲームの特典を束ねているのと同じ構造である。