| 株式会社文化放送 Munhwa Broadcasting Corporation(주식회사 문화방송) | |
|---|---|
| 略称 | MBC |
| 国家 | 韓国 |
| 種類 | 公営放送(株式会社形態) |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 放送 |
| 本社所在地 | ソウル特別市麻浦区上岩洞 |
| 設立日 | 1961年12月2日 |
| 年齢 | 64周年 |
| 上場 | なし |
| 主要株主 | 放送文化振興会(70%)/正修奨学会(30%) |
| 主要部門 | テレビ / ラジオ |
| リンク | https://www.imbc.com/ |
概要[編集]
MBC(文化放送)とは、韓国の放送局である。株式会社の形をとりながら公益財団の放送文化振興会を筆頭株主とし、受信料を持たず広告収入で運営される「公営放送」という独特の位置にある。
詳細[編集]
沿革[編集]
ラジオ局として1961年12月2日に開局し、1969年にテレビ放送へ参入した。KBSがラジオから公社化へ進んだのに対し、MBCは株式会社として発足したまま株主構成だけが公益財団へ移った経緯を持つ。現在は地上波テレビ・ラジオに加え、ケーブルや衛星向けのチャンネルを抱える放送グループになっている。
「公営なのに広告収入」というねじれ[編集]
株主は放送文化振興会が70%、正修奨学会が30%で、いずれも財団である。つまり特定の企業や個人の利益のために運営される会社ではない。一方で受信料を徴収する仕組みを持たないため、収入はほぼ広告に依存する。
この組み合わせは、日本の放送を基準に考えると分かりにくい。NHKは受信料だけ、日本テレビやTBSテレビなどの民間放送は広告だけで、財源と性格が一致している。MBCは「所有の形は公共、収入の形は民間」という状態にあるため、公共放送としての役割を求められながら、編成の判断では視聴率と広告の取れる時間帯を無視できない。番組の作り方に対する評価が立場によって大きく割れやすいのは、この二重性が出発点にある。
ドラマの局としての評価[編集]
韓国の地上波3社のなかでもドラマの作り手として名前が挙がることが多く、韓国ドラマの輸出が本格化した時期の主要な供給元のひとつだった。ただしこの評価は個別作品の当たり外れよりも、同じ時間帯にドラマ枠を長期間置き続けたことに由来する部分が大きい。枠が固定されていると脚本家・演出家・俳優の層が局の内外に積み上がり、次の作品の質が上がる循環が働く。TBSテレビが「ドラマの局」と呼ばれてきた事情とほぼ同じ構造である。
地方系列局という形[編集]
全国に地域系列局を持ち、系列で番組を流す仕組みを備えている。韓国は国土が広くないため、日本のように県単位で局が並ぶ必要は薄いが、それでも系列という形が採られたのは、放送免許が地域ごとに与えられる制度設計に沿ったためである。
配信時代における位置[編集]
Netflixや動画配信サービスの普及で、視聴者が作品を選ぶ入口は放送局の編成表からプラットフォームの一覧画面へ移りつつある。TvNやJTBCのような非地上波局が話題作を出すようになったことも重なり、地上波3社が持っていた優位は薄れた。ただしこれを放送局の衰退と見るか、供給側の一社としては変わらず機能していると見るかで評価は分かれる。
余談[編集]
社名の「文化放送」は日本の同名のラジオ局と字面が完全に一致するが、資本や系列の関係はない。日本語で検索すると両者が混在するため、韓国側を指すときはMBCという略称のほうが通りが良い。
株主の名に「奨学会」が入っているのは、財源を奨学事業と結びつけた過去の経緯によるもので、放送局の株主構成としては珍しい並びである。