平田広明

平田広明
Hiroaki Hirata
誕生日 1963年8月7日
年齢 62歳
出身地 東京都
国籍 日本
ジャンル アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション
活動期間 1980年代 -
事務所 ひらたプロダクションジャパン
代表作 サンジ(ONE PIECE
鏑木・T・虎徹(TIGER & BUNNY
沙悟浄(最遊記)
南波六太(宇宙兄弟
関連活動 声優事務所代表


概要[編集]

平田広明(ひらた ひろあき)は、日本の声優・俳優。1963年8月7日、東京都生まれ。自身が代表を務める「ひらたプロダクションジャパン」に所属する。色気のある渋い声から軽快な二枚目、熱血漢、コミカルな三枚目まで幅広く演じ分けるベテラン声優として知られる。

平田といえば、まず思い浮かぶのがONE PIECEのサンジだろう。女性にはとことん甘く、戦いではめっぽう強い「キザでクール」なコックを、平田は色気たっぷりに演じ、国民的キャラクターの声として定着させた。一方で、ジョニー・デップが演じるジャック・スパロウの吹き替えでも知られ、洋画ファンからも「ジョニデの声」として親しまれている。アニメ・ゲーム・吹き替えのいずれでも一流の仕事を続ける、まさに芸達者な実力派である。

来歴[編集]

東京都出身。劇団での活動を経て声優・俳優としてのキャリアを歩み始めた。舞台で培った確かな演技力を土台に、アニメ・ゲーム・吹き替えと活動の幅を広げていった。

知名度を一気に押し上げたのが、1999年から放送が続く国民的アニメONE PIECEである。麦わらの一味のコック・サンジ役に抜擢され、女性に弱く、料理と仲間を何より大切にし、足技で戦う「キザなクール」を色気たっぷりに演じた。長期にわたって愛され続ける人気キャラクターの声として、平田の名は広く知られるようになった。

吹き替えの分野では、ハリウッドスター、ジョニー・デップの持ち役として知られる。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウをはじめ、デップが演じる飄々として掴みどころのない人物を、平田は独特の軽妙さと色気で表現し、「ジョニデといえば平田広明」という評価を確立した。

2011年放送のTIGER & BUNNYでは、ベテランヒーロー・鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー)を担当。家族思いで不器用な中年ヒーローを、哀愁とユーモアを込めて演じ、幅広い年齢層から支持を集めた。宇宙兄弟の南波六太役など、等身大の大人の男性を演じさせても抜群の説得力を見せている。

演技の特徴[編集]

平田広明の演技を特徴づけるのは、声に滲む独特の「色気」と「軽妙さ」である。クールな二枚目を演じればキザでありながら嫌味にならず、コミカルな役を演じれば思い切りよく弾ける。シリアスとユーモアの切り替えが絶妙で、一人のキャラクターの中に複数の表情を同居させる手腕に長けている。

大人の男性キャラクターを演じる機会が多く、特に「軽そうに見えて芯が通っている」「飄々としているが情に厚い」といった、二面性を持つ人物に強い。サンジやジャック・スパロウに代表されるこうした役柄は、平田の持ち味と見事に重なっている。

代表的な役柄[編集]

サンジ(ONE PIECE)は、平田のキャリアを象徴する役である。料理人としての誇り、女性への過剰なまでの優しさ、そして仲間のためなら命を懸ける熱さ。これら相反する要素を一人のキャラクターとして成立させているのは、平田の繊細かつ大胆な演技に負うところが大きい。連載・放送が長期にわたる作品だけに、サンジの声は世代を超えて親しまれている。

鏑木・T・虎徹(TIGER & BUNNY)は、平田が演じる「大人の哀愁」が存分に発揮された役である。若手ヒーローたちに囲まれながら奮闘するベテランの不器用さや優しさを、コミカルさと切なさの両面から表現し、多くの視聴者の心をつかんだ。

そして吹き替えにおけるジョニー・デップ、とりわけジャック・スパロウは、平田の名を洋画ファンに知らしめた当たり役だ。酔っぱらいのようでいて抜け目のない海賊を、軽妙な口調と独特の間で演じ、原語に勝るとも劣らない魅力を生み出している。

主な出演[編集]

アニメではONE PIECEのサンジ、TIGER & BUNNYの虎徹、最遊記の沙悟浄、宇宙兄弟の南波六太など、主要キャラクターを数多く担当してきた。バトル、コメディ、ヒューマンドラマと、ジャンルを問わず幅広い作品に出演している。

ゲーム分野でも人気タイトルのキャラクターを演じ、その色気のある声でプレイヤーを魅了してきた。吹き替えではジョニー・デップを筆頭に、数々の海外俳優の声を担当。ナレーションの仕事も多く、声を用いるあらゆる分野で安定した実力を発揮している。

人物像[編集]

キザで色気のあるキャラクターを多く演じる平田だが、本人は気さくで明るい人柄として知られる。共演者やイベントでのトークでは軽妙な語り口でその場を盛り上げ、サービス精神旺盛な一面を見せる。役柄と素顔のギャップもまた、ファンに愛される理由の一つとなっている。

自身の事務所「ひらたプロダクションジャパン」を運営し、演者でありながら経営者としての顔も持つ。長いキャリアで築いた経験を活かし、業界の中で独自の立ち位置を確立している。役への向き合い方は真摯で、長期作品のキャラクターを長年にわたって演じ続ける責任感の強さでも知られる。

評価・影響[編集]

平田広明は、アニメと洋画吹き替えの両方で「顔(声)」となる当たり役を持つ、稀有な声優である。ONE PIECEのサンジという国民的キャラクターと、ジョニー・デップという世界的スターの吹き替え。この二つを長年にわたって担い続けてきた実績は、平田の演技力と表現の幅広さを何よりも雄弁に物語っている。

色気と軽妙さ、シリアスとユーモアを自在に行き来するその芸風は、多くの後輩声優にとっての目標となっている。大人の男性を魅力的に演じられる声優として業界からの信頼も厚く、今後もアニメ・ゲーム・吹き替えの各分野で、その渋く色気のある声を響かせ続けることが期待されている。

エピソード[編集]

  • サンジを演じる際、女性への態度と戦闘時の豹変ぶりのギャップをどう表現するかにこだわってきたと語られることが多い。
  • ジョニー・デップ作品の新作が公開されるたび、吹き替え版のファンから平田の起用を望む声が上がる。
  • 軽妙なトークと明るい人柄から、共演者やスタッフに愛される現場の盛り上げ役としても知られる。
  • 演者と経営者という二つの立場を両立させており、声優の働き方の幅を広げる存在として注目されている。

吹き替えでの存在感[編集]

平田広明の名を語る上で、洋画・海外ドラマの吹き替えは欠かせない領域である。ジョニー・デップの持ち役として広く知られるが、それ以外にも数多くの海外俳優の声を担当してきた。原語の演技のリズムや間合いを尊重しつつ、日本語として自然で魅力的なセリフに落とし込む技術は、長年の経験に裏打ちされたものだ。

とりわけ、飄々として掴みどころのない人物や、軽妙でユーモラスな役を演じる際の平田の吹き替えは絶品とされる。観客が「この俳優はこういう声でこそ」と感じてしまうほど、キャラクターと声が一体化している点に、その実力の高さがうかがえる。アニメの演技とは異なる引き出しを必要とする吹き替えにおいても、平田は第一人者として揺るぎない地位を築いている。

声優としての歩み[編集]

舞台俳優としての出発点を持つ平田は、声だけでなく「演じること」全体への理解が深い。その土台があるからこそ、声の芝居においても説得力のある人物像を立ち上げることができる。デビューから数十年、一線で活躍を続けてこられたのは、確かな技術と絶え間ない研鑽の賜物である。

国民的アニメの当たり役を持ち、世界的スターの吹き替えを任され、自らの事務所も運営する。演者として、経営者として、そして後進を支える存在として、平田広明は多面的に声優界へ貢献してきた。その色気と軽妙さに満ちた声は、これからも数多くの作品に彩りを添えていくことだろう。

幅広い役柄と魅力[編集]

平田広明が演じてきた役柄は実に多彩である。情に厚く女性に弱いコック、不器用で家族思いのベテランヒーロー、飄々とした海賊、誠実な大人の男性——いずれも一筋縄ではいかない奥行きを持った人物ばかりだ。平田はそうしたキャラクターの「表」と「裏」、強さと弱さを丁寧に演じ分け、ただ格好いいだけではない人間味あふれる存在として描き出してきた。

その演技は、シリアスな場面では胸を打ち、コミカルな場面では思わず笑ってしまうほどの振り幅を持つ。声の色気と軽妙さという、相反するようにも思える二つの魅力を兼ね備えている点こそが、平田広明という声優の最大の個性であり、長年にわたって幅広いファンに愛され続けてきた理由なのだろう。アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーションと、声を用いるあらゆる現場でその存在感を発揮し続けている。

後進への影響[編集]

大人の男性キャラクターを色気をもって演じられる声優として、平田広明は若手の目標とされる存在である。役の二面性を巧みに表現する技術や、現場を明るくする人柄は、後輩たちにとって学ぶべき点が多い。演者と経営者という二つの立場を両立させてきた歩みもまた、声優の働き方の一つのモデルとして注目されている。長いキャリアの中で培った信頼と実績は、業界における確固たる地位として結実している。

炎上とバズ[編集]

  • サンジ(ONE PIECE)の「クズかどうか決めるのはテメェじゃねェ」など、男気あふれる名ゼリフを数多く生み出し、SNSでたびたびバズる。
  • ジョニー・デップ作品の吹き替えを長年担当しているため、「ジャック・スパロウの声=平田広明」というイメージが定着しており、新作公開のたびに話題になる。
  • キザで色気のある二枚目から、コミカルでおちゃらけた役までこなす振り幅の広さに、「同じ人とは思えない」という驚きの声がたびたび上がる。
  • TIGER & BUNNYのおじさんヒーロー・虎徹役では、哀愁とユーモアを併せ持つ中年男性を好演し、新たなファン層を獲得した。

余談[編集]

  • 自身の名を冠した事務所「ひらたプロダクションジャパン」を構えており、声優でありながら経営者としての顔も持つ。
  • 色気のある声質を活かし、大人の男性キャラクターを演じることが多い。
  • ジョニー・デップのほか、海外の人気俳優の吹き替えを数多く担当している。
  • コミカルな演技にも定評があり、ギャグシーンでの思い切りの良さが光る。
  • 渋く落ち着いた声から、ナレーションの仕事も多い。
  • サンジの「料理」と「女性に弱い」という二大要素を、平田の演技がより魅力的にしていると評される。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ひらたプロダクションジャパン 公式情報