マーラータン

概要[編集]

マーラータン(麻辣湯、まーらーたん)は、中国発祥の辛みスープ料理で、2020年代に日本で爆発的に流行したグルメのひとつ。「麻」(花椒によるしびれ)と「辣」(唐辛子による辛さ)の二種類の刺激が特徴の赤いスープに、野菜・肉・海鮮・麺など好みの具材を自分でカスタマイズして入れる「選べる鍋スープ料理」だ。食べログマガジンの予測では、2026年の日本フードトレンドとして最も注目される料理のひとつに挙げられており、若者・Z世代を中心に専門店への行列が絶えない状況が続いている。

詳細[編集]

マーラータンとは[編集]

マーラータンのルーツは中国の四川省・重慶などで食べられていた屋台料理にある。「麻辣」(マーラー)は花椒(ファージャオ)と唐辛子を組み合わせた中国料理の代表的な味付けで、「湯」(タン)はスープを意味する。串に刺した具材をスープに漬けて食べる「串スープ」スタイルが原型で、そこから発展して「具材を自分で選ぶセルフカスタマイズ型のスープ料理」として定着した。

日本での流行[編集]

マーラータンが日本で本格的に注目されたのは2018〜2019年ごろで、特に中国語圏の留学生や在日中国人コミュニティから火がつき、その後SNSを通じて一般の日本人にも広まった。TikTokInstagramでの「マーラータン投稿」がバズを生み、若者の間で「一度は食べたい中華料理」として定着した。2026年現在は東京・大阪・名古屋などの主要都市に専門店が数多く存在し、行列必至の人気店も珍しくない。

食べ方・注文方法[編集]

マーラータンの最大の特徴は「自分で具材を選ぶ」スタイルだ。一般的な注文の流れは以下の通り。

  1. 好きな具材をトレーや袋に入れる(野菜・きのこ・豆腐・肉団子・海老・麺類など数十種類から選ぶ)
  2. 辛さのレベルを選ぶ(「辛さなし」〜「激辛」など)
  3. スープのベースを選ぶ(醤油・塩・豆乳など、店によって異なる)
  4. 重さで計算したグラム単価で会計する(具材の重さに応じて価格が決まる)
  5. 提供されたスープにすべてが入った状態で提供される

栄養面・ヘルシーさへの注目[編集]

マーラータンは野菜を大量に摂れるうえ、具材を自由に選べるため「ヘルシーな中華料理」として健康志向の若者にも人気だ。特に低糖質・高たんぱくな具材を選べば、ダイエット中でも満足感が高い食事になる。一方で「辛さ」が胃腸に負担をかける場合もあるため、辛さ控えめのオーダーも増えている。

関連する中国料理との違い[編集]

同じく日本でブームになっている中国料理との違いを整理すると以下の通り。

  • マーラータン vs マーラーシャンクオ(麻辣香鍋):香鍋は炒め系。タンはスープ系。どちらも具材を選ぶカスタマイズ型だが調理法が異なる。
  • マーラータン vs 火鍋(ひなべ):火鍋は複数人でつつく鍋料理。タンは一人前で提供されることが多い。
  • マーラータン vs 担担麺:担担麺は麺料理。タンは具材に麺を加えることもできるが、より多様な食材を楽しむ料理だ。

2026年のトレンド状況[編集]

2026年の食トレンドを調査した食べログマガジンなどのデータによると、マーラータンはZ世代・ミレニアル世代を中心にリピーター率が高い人気グルメとして上位に挙げられている。コロナ禍以降に「中国・韓国グルメ」への関心が急上昇した流れに乗り、マーラータン専門店の出店数は都市部を中心に増加が続いている。また「自分でカスタマイズできる」という食体験がSNS映えするとして、若者の投稿コンテンツとしても定着している。

有名チェーン・人気店[編集]

  • 楊国福麻辣湯(ヤングオフ):中国発の大手チェーン。日本にも多数出店しており、マーラータン入門として人気が高い。
  • ミスジャン:日本で展開する人気のマーラータン店。

その他、個人経営の専門店が各都市で乱立しており、食べログ・Google マップでの口コミが来客数に大きく影響している。

健康上の注意点[編集]

マーラータンは花椒・唐辛子などの刺激物を多く含むため、胃腸が弱い人や辛いものが苦手な人は辛さ「なし」または「ほんのり」で注文することを推奨する。また塩分が高めの場合もあるため、食べすぎには注意が必要だ。

関連項目[編集]