ダンジョンのお掃除屋さん

ダンジョンのお掃除屋さん
作家 藤村(原作小説)
ジャンル 異世界ファンタジー、ダンジョン、コメディ、日常
出版社 ツギクル(ツギクルブックス)
配信 小説家になろう、カクヨム ほか
原作 藤村(「小説家になろう」「カクヨム」連載)
その他 イラスト:紺藤ココン/正式タイトル『ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜』


ダンジョンのお掃除屋さんとは、藤村による日本のウェブ小説を原作とした異世界ファンタジー作品である。正式タイトルは『ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜』。ダンジョンが当たり前に存在する世界を舞台に、ペットのスライムとともにダンジョンの“掃除”を請け負う少女の日常を、ほのぼのとしたコメディタッチで描く点が特徴の異世界ファンタジーである。

概要[編集]

本作は「小説家になろう」および「カクヨム」に投稿されたウェブ小説(作者・藤村)を原作とし、ツギクルブックスより書籍化された作品である。イラストは紺藤ココンが担当し、書籍版は2024年に発売された。「無双」を掲げつつも実際にはスライムがゴミを食べているだけ、というタイトルの脱力感あるギャップがそのまま作品の持ち味になっている。

戦って強敵を倒す“ざまぁ”系や領地経営系が主流となった近年のなろう系のなかで、本作は「ダンジョンを掃除する」という発想の転換で独自のポジションを築いている。派手なバトルよりも、日常のゆるさとちょっとした痛快さを楽しむタイプの作品で、はじまりの町の育て屋さんのような“生活・お仕事系”の異世界ものと近い読み心地を持つ。

世界観とあらすじ[編集]

物語の舞台は、ある日突然ダンジョンが出現し、それと同時に人類が「レベル」や「スキル」といった異能に目覚めた世界。人々は探索者としてダンジョンに挑み、金銀財宝や未知の資源を持ち帰ることで、社会は急速に豊かになっていった。そんな現代では、ダンジョンに挑む様子を配信する「Dtuber(ダンジョンチューバー)」という配信文化まで生まれている。

主人公の少女・天海最中(あまみもなか)は、ペットのスライム・ライムスとともにDtuberの配信を見るのが大好きだった。ところがある日、配信の映像に映り込んだ大量の「ゴミ」が気になってしまい、彼女はダンジョンを掃除することを決意する。相棒のライムスがゴミを次々と平らげていく姿は、周囲からは「スライムが無双している」ように見えるが、本人(本スライム?)としては、ただゴミを食べているだけ——というのが物語の基本フォーマットである。

作品の特徴[編集]

本作の魅力は、「ダンジョン攻略」ではなく「ダンジョン清掃」という切り口の新しさにある。強さのインフレを競うのではなく、みんなが素通りしていく“ゴミ”に着目することで、結果的に誰の役にも立っていく——という発想は、読後感のよいほのぼの系として支持を集めている。

相棒であるスライムのライムスは、見た目のかわいらしさと圧倒的な処理能力(=食欲)のギャップで人気を集めるキャラクターで、本作の看板的存在となっている。同じくスキルやダンジョンを題材にしつつ探索・成長の爽快感を描く冒険家になろう!〜スキルボードでダンジョン攻略〜とは、方向性の異なる“ダンジョンもの”として対比的に楽しめる。

余談[編集]

  • サブタイトルの「うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?」は、近年のなろう系で流行する“長文タイトル”の系譜にありながら、自らのあらすじを軽妙にツッコミながら要約している点でユニークである。
  • 「Dtuber」という作中設定は、動画配信が生活の一部になった現代の感覚をダンジョンものに取り込んだもので、本作の世界観をぐっと身近に感じさせる工夫となっている。

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