概要[編集]

朝日新聞とは、朝日新聞社が発行する日本の全国紙(新聞)で、1879年に大阪で創刊された。読売新聞・毎日新聞と並ぶ全国紙の一つで、発行元は代表的な新聞社にあたる。

詳細[編集]

1879年1月25日、大阪で創刊された。創刊時は絵入りの小型紙で、いわゆる高級紙ではなく読みやすさを売りにした新聞だった。1888年に東京都へ進出し、以後は大阪と東京の二本社体制をとる。全国紙と呼ばれる新聞が大阪発祥であることは、当時の大阪府が商業と人口の集積地であり、新聞という商品が成り立つ市場がそこにあったことを示している。

部数の推移[編集]

日本ABC協会の部数調査によれば、2026年6月時点の朝刊部数は約306万部で、前年から約17万5,000部減少している。300万部の大台を割り込む水準に近づいており、同時期の読売新聞が約500万部を割ったことと合わせて、全国紙の規模が過去数十年で最も小さい局面にあることを示している。

ただし減少率は各紙で差があり、朝日新聞の減少ペースは毎日新聞など一部の全国紙より緩やかである。この差は紙面の内容というより、どの地域でどの層に読者が残っているか、電子版への移行をどこまで進めたかといった条件によるところが大きい。

放送局との関係[編集]

朝日新聞社はテレビ朝日朝日放送テレビの両方に資本関係を持つ。1957年に開局した日本教育テレビ(現在のテレビ朝日)に朝日新聞社が関与し、在阪では朝日放送がもともとTBSテレビ系だったため、東京と大阪で新聞資本と系列の対応が逆になっていた。これを解消したのが1975年3月31日のネットチェンジで、朝日放送はTBS系からテレビ朝日系へ、毎日放送はその逆へ移った。

朝日放送テレビが全国高校野球選手権の中継を担い、朝日新聞社がその主催者であるという関係も、この資本のつながりが編成に現れた例である。

報道をめぐる議論[編集]

朝日新聞は論調をめぐる批判と支持の双方が大きい新聞である。従軍慰安婦報道の一部記事を2014年に取り消し、同年に福島第一原発の事故対応に関する記事も取り消して謝罪した。この一連の経緯は、報道機関が自社の過去の記事を撤回する手続きがどうあるべきかという議論を呼んだ。

紙面の政治的な傾向についての評価は読む側の立場によって大きく分かれ、特定の方向に偏っているという批判と、権力を監視する役割として必要だという擁護があり、同じ論争は報道番組をめぐっても起きているが併存している。どちらの主張も個別の記事の是非ではなく紙面全体の印象を根拠にすることが多く、客観的に決着する種類の論点ではない。

余談[編集]

  • 題字の「朝日新聞」の書体は長年ほぼ変わっておらず、新聞の題字としては日本で最も知られたものの一つである。
  • 全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の主催者は朝日新聞社である。春の選抜は毎日新聞社の主催で、全国紙が高校野球の二大大会を分け持つ形になっている。
  • 大阪発祥の全国紙という点は読売新聞(東京発祥)との対比でしばしば語られるが、現在はどちらも東京・大阪の二本社体制をとっている。

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