JYPエンターテイメント株式会社
㈱ジェイワイピーエンターテイメント
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略称 JYP
種類 エンターテインメント、レコード、マネージメントなど
設立日 1997年12月1日
年齢 26周年
設立者 パク・ジニョン
上場 上場企業


概要[編集]

株式会社JYPエンターテインメント (JYP Entertainment Corporation) は、大韓民国ソウル市に本社を置く総合エンターテインメント会社。大韓民国の芸能企画会社。

パク・ジニョンが1997年設立した太興企画を母体として2013年迂回上場を通じてコスダックに上場された。使命は創設者のパク・ジニョン(J in Y oung P ark)のイニシャルである「JYP」から取ったものだ。

本社はソウル特別市 江東区 城内洞にあるJYPセンターで、オリンピック公園の向かいに位置している。

所属芸能人[編集]

2015年以前までは一般的な企画会社のようにキャスティング、A&R、マネジングなどの部署が分かれてすべてのアーティストをカバーする体制だったが、TWICEランチングを起点に独立したTFチームが企画からマネジングなど全て専担する体制を試験した。これが成功すると判断したのか、2017年下半期の組織改編を通じて歌手を4本部に分離した後、各本部がマーケティング、企画、マネジングを独立して遂行するように変わった。しかし、これまでだけでも最初からレーベルで始まったStudio J本部を除いた残りはA&Rが抜けていてレーベルというのは難しかった。

しかし、2019年アーティスト1~3本部所属の歌手たちのA&Rを総括していたA&R本部が4本部に名称が変わり、各本部にA&R機能が移るものと見られる。そして新設されたアーティスト4本部(SQU4D)は2021年、JYP新人ガールズグループをデビューさせ、初めての新人グループを立ち上げるようになった。

そして、俳優マジニメントを担当するアクターズ本部もあったが、2019年下半期に担当役員がアンピオエンターテインメントとして独立し、俳優事業部分は現在は整理された。ただし、JYPに残った芸能人に対しては共同マネジメントを行っている。

歌手[編集]

  • アーティスト2本部 ITZY
  • アーティスト3本部 TWICE

2015年1月に発売したアーティストレーベル。パク・ジニョンは「JYP内のアンテナミュージックのようなレーベル」と表現した。これからJYPエンターテイメントを様々なジャンルの専門レーベル集合体に育てたいという[パク・ジニョン]]の考え方から始まったこと。パク・ジニョンは以前にアイドルをレーベル化しようと試みたが、アイドルは気にすることが多すぎて危険だと判断し、音楽性のあるミュージシャンやアーティスト中心の新しいレーベルであるSTUDIO Jを発表することになった。レーベル設立後初めて披露した歌手がまさにGSoul。その後パク・ジミンとペク・イェリン、そしてチョ・グォンのソロアルバムとDAY6、バーナード・パクもSTUDIO J所属で発売された。だが2017年下半期、会社の組織改編により現在はSTUDIO J本部に改編され、初創期小規模のチームでDAY6の活動増加により規模も増大した。2022年9月、バーナード・パクと契約が終了し、現在はバンドグループのDAY6Xdinary Heroesだけが所属している。2022年9月DAY6と再契約を締結した。

俳優[編集]

俳優パートは前副社長が遂行した。しかし、新人発掘にのみ力を入れたため、歌手部分に比べてぼろぼろだった。以後、2019年元副社長がアンピオエンターテイメントを設立して独立することにし、会社内のアクターズ(俳優)本部を整理する決定を下した。これにより、会社は所属俳優たちに自由な移籍あるいはアンピオでの活動の中から選ぶ機会を与えることになった。

ほとんどの俳優は移籍を決定したが、JYPとの契約維持を決定した3人は現在アンピオエンターテイメントを通じた共同マネジメントが行われた。

2-4 JYP Publishing JYPパブリッシングは作詞家・作曲家・プロデューサーの企画会社である。当初はJYPと関係のないJYP楽曲著作権管理会社から始まったパク・ジニョン個人会社だった。しかし、2020年4月JYPがパク・ジニョンが持つ株100%を26.6億ウォンで買収し、子会社に編入された。

パク・ジニョンおよび所属アーティストの著作物を主に管理し、JYP所属アーティストが作曲および作詞に参加してもここで管理をしている。また、所属プロデューサーたちの歌を他の企画会社のアーティストに連携してくれる役目も担っている。

バイパス上場[編集]

2010年12月、パク・ジニョンとJYP理事陣は、コスダック上場会社だったジェイチューンエンターテイメントの株式を大量に買い取り、最大株主になった。最大株主になった後、パク・ジニョン本人とJYP理事陣はジェイチューンに所属事務所を変更し、2011年2月に既存のJYPエンターテイメントを(株)JYP(別名非上場JYP)に変更し、買収したジェイチューンエンターテイメントをJYPエンターテイメント(別名上場JYP)に変更した。

迂回上場で既存のジェイチューンエンターテイメントだった上場の為、JYPの財務状態は事実上良くなかったが、合併に対する漠然とした期待感のため株価は高評価を受けていた。(そして以前会社最大株主だった歌手ピは以後キューブエンターテイメントに移籍をした。)

この渦中に2013年3月上場JYPが2011年11月に米国進出のために設立した米国法人であるJYP Creativeを2012年末清算したという記事が出た。ワンダーガールズの米国市場興行失敗による赤字で米国法人を清算することになった。これにより上場JYPの財務はさらに悪化した。

2013年6月、両社の合併決定が下された。その後、2013年10月31日、JYPエンターテインメント(上場)が存続法人としてJYP(非上場)を消滅法人として、両社の合併が 行われた。合併後、最大株主はJYPからパク・ジニョンに変更されたが、持分率は16.9%まで減少した。(自社株6.97%)この当時、合併に反対立場だった大株主ロエンエンターテイメントは、結局、後に持分をすべて場内売却してしまった。

2018年11月1日にパク・ジニョンが保有していた新株予約権を行使してパク・ジニョンが30億ウォンをJYPに主金として納入し、JYPは69万5,894株の新株を発行して支給し、パク・ジニョンのJYP保有株式持分率が16.43%から17.80%に増加した。

関連会社及びレーベル[編集]

SMが2018年に入り、キーイーストやFNCアドカルチャー(現SMライフデザイングループ)などの上場企業およびSKグループの広告部分をSKTの持分投資として買収するなど、拡張に乗り出すのとは異なり、エンターテイメント事業に集中し、他の事業を立ち上げない保守的な事業構造を堅持している状況だ。

パク・ジニョンのこだわりで米国進出のために2006年に設立した米国現地法人であるJYP entertainment Incorporationは結局2018年に清算された。ワンダーガールズの米国進出失敗および投資失敗で毎年10〜20億ウォンの赤字が発生し、耐えられず、2013年頃資産を売却して事業は撤収したが、依然として債務清算ができず、法人は残っていた。しかし本社事情が好転すると、2017年11月の理事会決議で米国法人の解散/清算が決議され、翌年の2018年報告書に解散/清算されたと表記された。また、この時期に外食事業にも進出してJYPフードという系列会社もあったが、危機が訪れてから売却した。

中国現地事業強化のためにそれぞれ設立された現地法人を香港法人が中国現地法人3つを支配する仕組みで、18年4月頃に再編された。中国は文化産業規制のため、韓国企画会社は現地会社と合弁することなく直接進出はとても難しい。

JYPの事業構造はエンターテイメント集中で売上構造及び事業構造が固い方だ。これにより、ライバルと呼ばれるSMエンターテイメントがSM C&C、キーイースト、SMライフデザイン、YGエンターテイメントがYGプラスなどの上場子会社を通じて各種事業に進出したのに比べ、総資産及び売上では大きく押されるしかない事業構造を持った。2018年SMが大型俳優企画会社であり、日本国内のケーブル放送局まで所有したキーイーストやFNCアドカルチャーのような放送制作会社まで買収したのに対し、JYPは19年既存の俳優事業まで放棄するほど売上よりは収益に集中する姿を見せ、両社間経営戦略の違いを見せた。

コンサート活動[編集]

所属事務所の歌手たちが総出動する所属事務所コンサートを2年に1度ずつ開催していた。JYP NATIONという名前で韓国だけでなく日本やタイ、遠くはアメリカでまで開催することもある。最初は所属事務所の歌手が次々と出てきて主要曲を披露する形式だったが、徐々にグループコラボステージや男女混成でコラボステージを披露するなど、一つの所属事務所出身の強みを活用するセットリスト構成を披露している。

経営成績[編集]

ライバルといえるSMエンターテインメントYGエンターテインメントの2社が正常な上場手続きを経て、日本で韓流が威力を震わせ、日本市場で莫大なお金を稼いでいた時、2009年からパク・ジニョンの米国進出のような独断的な経営のため受益を得られなかった。その後、米国進出失敗により大きな打撃を受けたのが事実であり、先にも言及したが、迂回上場以前の上場JYPと非上場JYPに分かれて経営されるなどの経営上の混線で2010年から2013年まで実績が非常に良くなかった。

しかし、パク・ジニョンが自身の経営失敗を認め、前述したようにシステム的に変え始め、会社の実績は2014年を基点に好転し始め、かなり安定した利益を出すことになった。ただ、SMエンターテイメントYGエンターテイメントは上場を経て多くの資本を蓄積し、それによってエンターテイメント事業以外に多くの子会社を引き継ぐことになり、売上的な側面でJYPと比べるとかなりの差を持つようになった。あるいは、このような売上差により、既存の3大企画会社ではなく2大企画会社と呼ばれ、意図的にJYPを解放しようとする話もこの時多く出ていた。

そしてJYPは、好転してきた財務状況をもとに会社内部保有現金に加えて保有していたジニーミュージックの持分を53億に売却して得た現金で、江東区城内洞にある地上10階、地下4階規模のビルを202億ウォンで買い入れ、79億をかけてリモデリングして新本社として使うことにした。JYPの元本社の建物が小さかった反面、JYPの会社規模が大きくなり、やむを得ず本社近隣の4つの建物を追加で賃貸して使用してきたが、新本社を買い取って一つの建物に統合することが出来た。

こうした株価は、TWICEの日本進出が成功の裏にあり、急激に上昇し始めて、長い間4-5千ウォン台を滞在していたJYP Ent.の株価が急騰し、2018年4月初めに一時的に株価が24,000ウォン線を超え、総額が8,000億ウォンを突破した。以後、株価が調整を受けたが、株価が21,000ウォン線を維持し、時価総額が7,000億ウォン線を持続的に維持した。このように株価が急騰し、エンタージュ2強の一つだったYGエンターテイメントの時銃を飛び越え、2018年3月末には時銃がなんとYGと2千億以上の差をつけた。これと共に最大株主であるパク・ジニョンの株価も1千億ウォンを越えることになった。

2018年8月に今後の業績に対する期待感が大きくなり、JYP Entの株価も上昇傾向が再び弾力を受け、2018年8月22日、JYP Entの終値基準株価が29,000ウォンを記録、JYP Entは株式市場入成後初めて時価総額1兆ウォンを達成したが、エンターテイメント企画会社としてはSMエンターテイメントYGエンターテイメントに次いで3番目に時価総額1兆ウォンを記録し、結局2018年下半期に一時的にSMの時価総額を超えて1位に上がったこともあった。

そして、2020年3月4日に発表されたJYP Ent.の2019年の実績も相変らず好調を示したが、売上は前年同期比24.5%が増加した1,554.4億、営業利益は前年同期比51.2%が増加した434.6億、前年同期比29.8%増の315.2億を記録した。


話題[編集]

2021年10月25日、JYPエンターテインメントは公式SNSに「Coming up Next」というタイトルの映像を公開し、新たなデビュープロジェクトを予告した。今月1日には、スタイリッシュな映像美が印象的なロゴフィルムを公開し、未公開の新人グループに対するヒントを残したことに続き、2021年11月8日ロゴフィルム第2弾を掲載。新人グループ名Xdinary Heroesを初公開し、韓国と海外のK-POPファンの注目を集めた。