キム・ゴウン
김고은Kim Go Eun
キムゴウン.jpg
本名 キム・ゴウン
出身地 ソウル特別市
国籍 大韓民国
学歴

日東中学校(卒業) 桂園芸術高等学校(演劇映画科卒業)

韓国芸術総合学校 (演劇院演技科 芸術史)
宗教 プロテスタント
活動期間 2012年
家族 両親、兄(1990年生まれ)
身長 / 体重 167cm cm / kg
血液型 B型
事務所 BHエンタテインメント


概要[編集]

大韓民国の俳優。ソウルで生まれ、父親の仕事のため4歳の時から中国北京市内で10年間暮らし、そのうち5年間は北京北西部の米雲県で暮らした。中国で計10年間生活し中学1年生の時、家族そろって韓国に帰国した。

中国の田舎には韓国学校や国際学校がないため、現地の中国の学校に通った。 当時、町内や学校に外国人はただキム・ゴウンの家族だけだったという。 この時の影響で中国語がとても上手になり文化や情緒にも慣れている。 公式行事のスケジュールで中国を訪問すると、自分にとって中国や香港は馴染みがあると話し親近感を表現し、幼い頃中国の田舎で様々な経験をして過ごした時間が、演技生活と価値観形成に大いに役立ったという。

俳優になるきっかけがかなり独特だ。 元々映画好きの父親の影響を受け、映画制作に興味があった彼女は、スタッフまたはシナリオ作家を希望してケウォン芸術高校に進学した。 しかし当時、先生から「俳優を一度やってみたらどうか」と勧められ直接舞台に上がって演技をしてみたが、観客の反応を得た時に感じられるカタルシス効果など、演技の醍醐味が分かり演技の道に入った。

その後2012年、「ウンギョ 青い蜜」でデビューした。 映画の賛否が分かれる中で、キム・ゴウンが演じたウンギョ役は好評を受け、期待の星として浮上した。 大鐘賞新人女優賞と青龍映画賞新人女優賞を受賞した。 2012年の1年間、すべての女優新人賞を総なめにした。 韓国映画評論家協会賞、釜日映画賞、堤川国際音楽映画祭、美しい芸術人賞、釜山映画評論家協会賞など、大小の映画祭で新人賞を受賞した。 デビュー当初、「さわやかさを人間化すれば、キム・ゴウンになる」という人もいれば、「魅力的だ」と言う人もいた。

パク・ヨンウと五等親の親戚関係だ。

詳細[編集]

デビュー後、「ウンギョ 青い蜜」、「その怪物」、「コインロッカーの女」「メモリーズ 追憶の剣」など多様なジャンルで主演を務めた。 このうち、損益分岐点を越えた作品は「ウンギョ 青い蜜」と「コインロッカーの女」だけだ。 事実、これさえも辛うじて損益分岐点を越えた。

「ウンギョ 青い蜜」で、新人賞という新人賞は全て総なめしたが、その後次回作を選ばず学生生活に戻る。 グラビア撮影と広報活動などで忙しく活動を続けながら、演技に対する気持ちがさらに強くなったためだという。 以後、韓国芸術総合学校の 同期たちと演劇をし、お互いの演技を評価するなど平凡な学校生活を送ったという。

「ウンギョ 青い蜜」以後選択した映画は、「To Catch a Virgin Ghost (シシリー 2km)」の脚本を書き、ひっやとする恋愛を演出したファン・インホ監督の「その怪物」だった。 一部では同作品で、中途半端な状態で浮いてしまったという問題点を提起した。 元々、キム・ゴウンが演じるボクスン役は「気が狂った女」の役だったが、だんだん物語の後ろに行くほど気が狂った女ではなく、普通に善良なおバカさん役を演じたという評価があった。俳優の立場でもキャラクターの解釈を間違えたせいもあるが、映画そのものに対する評価も良くないこともあった。 もちろん、これは監督がスリラージャンルを全く理解できず、演技指導を誤ったためでもある。

ところが「その怪物」に対するこのような評価は、映画会社の広報の失敗の要因が大きい。 最初から「その怪物」はスリラーというジャンルの枠に入れた作品ではなかった。 監督は当初より本人の口から「この映画はキャラクターに集中した映画」「複合ジャンルではなく、無ジャンルの映画」などと表現してきた。 またそれ故に映画の投資が難しくなると、他の有名映画の場面を借用した「リファレンスムービー」まで製作して、投資に成功したと明らかにした。 その言葉は、この映画はシナリオ段階から一般的なスリラージャンルの映画ではなかったという意味であり、それを商業的な成功のために映画会社が「狂人と、気が狂った女の極限対立」のようなマーケティングを展開し、映画館を訪れた観客の期待と実際の映画の間に乖離感が生じるようになったのだ。上記ではキム・ゴウンが「気の狂った女ではなく、善良に見える愚かな演技をした」と評されたとしたが、これは映画のシナリオを直接作成したファン・インホ監督の意図に忠実なキャラクター解釈の結果だ。

ボクスンは口を大きく開ける「狂気」を見せても、ある時は「正常みたいだけど?」という疑惑を呼び起こすキャラクターに描きたかった。 「7番房の奇跡」のヨング、「トンマッコルへようこそ」のヨイルのような明確なおばかキャラクターがあるが、ボクスンもそんなおばかを作ればまったく同じになるんじゃないか。 ボクスンには特別な差別点が必要だった。 知能的にテスを殺さなければならないという本能がなければならず、健常者より劣る知能がなければならない。 たまに正常なように見えるのは、まさにそのような地点のためだ。 狂った女とおばかの中間、どこに跳ねる分からないボクスンが必要だった。

本人はこの複雑なキャラクターについて、シナリオの段階から悩んでいたようだ。 ファン・インホ監督によると、キム・ゴウンは台本リーディングと序盤の撮影までこれといった姿を見せることができず、「この子はどうしようとして、こうしてるのか」とまで考えていたという。 しかし、その後ボクスンについての質問を続ける姿を見て、ボクスンを理解したと判断したという。

「コインロッカーの女」では高い評価を受けた。 キム・ヘスと共に2人が作品を生かしたという評価だ。カンヌ映画祭の批評家週間執行委員長に「日影に完璧に溶け込んだ。 強烈なエネルギーを発散した彼女は第2のチョン・ドヨンになるだろう」と言われたという。

しかし、「メモリーズ 追憶の剣」では良くない評価を受けた。 すでにシナリオから「かなり良くない」という評価を受けており、「コインロッカーの女」よりもっと早く撮影したが、イ・ビョンホン関連事件で封切りが遅れるなど、映画以外の悪い材料があまりにも多かったためだ。 しかも後半作業の途中には、大人の都合のためか後処理もきちんと行われなかった。 雪に代わって綿を飛ばして撮影した後、後処理もなしにそのままスクリーンにかけたため、美しく撮影されたチョン・ドヨンとイ・ビョンホンが手を取り合う場面は笑いを誘うほどだった。 後半になればワイヤーが見えるほどだといい、これ以上言うまでもない水準だ。

そして、「奴が嘲笑う」で見せた演技評価さえも良くない。 いや、「メモリーズ 追憶の剣」も酷評を受けた。

相次ぐ批判によって世論を反転させるためには、2016年1月4日から公開されるドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」が重要だったが、初めはカツラのようなくせ毛がぎこちなく、原作の「ホン・ソル」がそれなりに優れた美貌を持っていたため、原作ファンに相手にされないこともあった。 しかし放送が進むにつれ、ファンたちのキャスティング懸念とは異なり、リアルな演技を披露し、自分だけの「ホン・ソル」をうまく演出したという評価を受けている。 共演するパク・へジン(ユ・ジョン役)とソ・カンジュン(ペク・イノ役)との序盤のコンビネーションもいい方だ。 また、キム・ゴウンの「ホンソルファッション」も多くの話題を集めている。 「チーズ・イン・ザ・トラップ」の初中盤までは「劇」をリードするという好評を得たが、ドラマが中盤以後、三千浦(サムチョンポ)に落ちてからは「ホン・ソル」というキャラクターも一緒に漂流し、話題からは遠ざかった。 しかし、演技に対しては友好的な意見が大多数だったし、ドラマの完成度とは関係なくキャリアにおいては良い選択だったというのが大方の意見だ。

2016年半ばに公開された映画「ケチュンばあちゃん」は好評だった。 映画公開日の夜にバラエティー番組「ハッピートゥゲザー」に出演したキム・ヒウォン、ヤン・イクジュンと共演した。 初のバラエティー出演だったにもかかわらず、それなりに楽しくやりこなした。

2016年8月に放送されたKBS2ドラマ「雲が描いた月明かり」の主演の話があったっが、キム・ゴウンではなくキム・ユジョンに決まった。 ちなみに男性主人公のパク・ボゴムとは1年前に映画「コインロッカーの女」で呼吸を合わせたことがある。

tvNのドラマトッケビ〜君がくれた愛しい日々〜のヒロインにキャスティングされたというニュースが伝えられた。キャスティング当時は、頑として非難する書き込みが多かったが、初放送されるやいなや世論が変わった。2016年12月2日おかげさまで第1話が放送され、キム・ゴウンのファンは2016年を「チーズ・イン・ザ・トラップ」で始めて「トッケビ」で終わらせることができた。 20代半ばの年齢にもかかわらず、高校生の演技をしっかりやりこなし、ドラマの終始とぼけた演技から号泣する演技まで成功させ、かなりの好評を得た。 これを受け、韓国企業評判研究所が実施した2017年1月の広告モデルブランド評判調査結果、及びドラマ俳優ブランド評判調査結果で、「コン・ユ」に続き2位になった。

2017年、映画「辺山」で復帰した。 「トッケビ」で頂点に達した後なので期待と憂慮が同時にあったが、映画が静かに埋もれたためこれといった評価の変動がないようだ。 役作りのために8キロ増量し、撮影終了後は涙のダイエットをしたという。

2020年SBSドラマザ・キングにヒロインのチョン·テウル役で出演した。

その他[編集]

普段から物怖じしない性格で、悩みがあると屋上に上がる習慣があるという。 高所恐怖症を感じないという。2014年4月3日の「チャン・ギハのすごいラジオ」にゲスト出演したキム・ゴウンは、映画「メモリーズ 追憶の剣」の制作中に高い場所から飛び降りる撮影がある時はとても楽しく撮影したので、一度ワイヤーに乗るたびに500ウォンずつ払って乗れと言われたというエピソードを明かした。

主演を引き受けた映画を封切りする度にマーベルのヒーロー映画が上映中であることで有名だ。 2012年4月25日に公開された「ウンギョ 青い蜜」は、4月26日に公開された「アベンジャーズ」と対戦し、2014年3月13日に公開された「その怪物」は、3月26日に公開された「キャプテン・アメリカ:ウィンター·ソルジャー」と競った。 2015年に入って4月29日に「コインロッカーの女」を公開したが、すでに4月23日に「アベンジャーズ2」が公開されていた。 「アントマン」の封切りが延期されなかったら、「メモリーズ 追憶の剣」の時も為すすべなく対決するしかなかっただろう。

「ケチュンばあちゃん」の封切り当時は、「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」と1ヵ月差だったので幸いにも対決はしなかったが、手強いことが待っていた。そして2018年7月4日に「辺山」が公開されたが、今度は同じ日に公開される他の映画と対戦した。

年子の兄は大学時代、妹については周りに全く話さなかった。 そのため、一緒に過ごしていた生徒らは、妹がキム・ゴウンであることを全く知らなかった。

似たような芸能人として俳優のパク・ソダムが挙げられるが、韓国芸術総合学校の2010年入学の同い年だ。 二人の俳優は外見に似ているとよく噂されているが、同じ学校の同期にまでなったことからして、奇異な珍しい縁のようだ。